おはようございます。本当は20日目だけど書くのは昨日のことなので19日目②です。
さてさて僕は一昨日まで高熱に苦しめられていて、19日目の昨日やっと平熱に戻ったんですね。
まあこれはこれで非常に嬉しかったのですが、病み上がり初日からフル稼働はきついだろうとのことで、午前のあの感動的な女子卓球団体はパスして、午後の女子バスケに照準を合わせることに。
で、正午ごろに、女子バスケを見るべくいざ出発。
デオドロ地区という地区にバスケの会場があるのは知っていたので、僕はここに向かいました。
セントロからデオドロに向けてSuperviaに乗車。ファベーラを通るらしく、Superviaでググると物々しい画像がたくさん出てくるだけに少し怖い。使用はできるだけ控えてくださいと言われても、これしか交通手段がないのだから仕方ないw pic.twitter.com/XHda1hYlGo
— けん(ブラジル行ってます) (@kerompa_tokyo) 2016年8月16日
そして乗車して程なくしてトラブルに気づくのです。
あれ、会場違くね??
どうやら僕の向かってたのはデオドロ地区のユースアレーナというバスケ会場、
試合が行われるのはそこから10数キロあるバッハ地区のカリオカアレーナ。
この時点で時間は14時、持ってるチケットの試合開始時刻は14:30。
この時点でもう頭は真っ白。
急いで途中下車したらボロボロの家が立ち並ぶような地区の駅で、「うわぁ」と思いながら急いでタクシーに飛び乗り、「ダッシュでカリオカアレーナに向かって」と伝えます。
程なくして第二のトラブルが発生します。
「俺の持ってるチケット、日本対アメリカじゃなくてトルコ対スペインらしい」
つまりですね、この時点で僕は、何の興味もない試合に5000円も払って前売りを買い、さらにその試合に間に合うべく1人でタクシーに乗って爆走してるわけですね。やってることの意味不明っぷりに笑えてくる
で、タクシーの運転手に「早くしてくれ」と言ったおかげで、運転手はできるだけ速度を出そうとするんですが、この街って減速のための段差が頭おかしいくらい沢山あって、その度に徐行のスピードにするべく急ブレーキをかけるというものすごい緩急のついた運転をなさるんです。卒検で落ちる典型ですね。
そんなこんなで吐きそうになりながら目的地に近づくとなんと交通規制でこれ以上進めないと警察に言われるというトラブルが。
地図見たら残り2キロだったので「ここで降りるよ」と運転手に伝えました。そしたら「もっと近づけるからもうちょっと乗っとけ」と自信満々に答えるわけです。そんだけ言うなら…と期待して再びタクシーに期待を込めます。
そして20分ほどそこからドライブした結果アレーナから4キロ離れた場所で降ろされました…笑
もうこの時点で僕の思考回路としては「いかにして試合を見るか」ではなくて「いかにして美味しいお土産話にするか」に切り替わっています。
だってスペインvsトルコをなんのトラブルもなく5000円払って見ても絶対値段以上の価値生まれないんだもんw
で、まあそこから吐きそうになりながら目的地にぼちぼち歩き始めます。歩き始めて40分ほど、徐々に競技場が見えてきました。でも、あれ、リオ五輪盛り上がってなくね?みたいな不安も覚えます。この時点で第3クオーターが始まっていました。
不安になりながら近くにいた軍人に聞いたら「こっちであってるぞ、このまま行け」
と言われたのでそのまま進んでいくと、警備のおっちゃんに「そっちじゃない、そっちいっても入れないよ、一般はこっち!俺についてこい!」
と言われて、来た道を引き返したのでした。もう自分自身に降りかかってきたトラブルの数は分からないです。
しかし、この警備のおっちゃん、本来観客の誘導なんて仕事ないのに自分の持ち場そっちのけで(これは果たしていいのか)1キロも歩くの付き合ってくれて、スタッフに交渉してショートカットさせてもらったり、と本当にいい人でした。ブラジルのいいところはこういうところなんだよね。人が本当に優しい。
そんなこんなでやっとこさオリンピックパークに入場。なんだ、盛り上がってるじゃん
この時点で4Q残り6分。まずいまずい、1分でもいいから見たいぞ。
必死に歩いてると分岐点があったので、「どっちに行けばいいか」と聞いて教えられた方に行きます。出口でした。はぁ。残り3分
気を取り直して入場ゲートへダッシュ。このときなかなか意味不明だったのが俺の他にもダッシュしてる人が4,5人いるの。同じ境遇のやついすぎでしょw
というわけで残り2分でなんとか入場!
入場した瞬間スペイン待望の同点シュートが決まり場内大盛り上がり
この後スペインが勝ち越すも、残り4.3秒でトルコのシュートが決まり同点、場内のボルテージは最高潮!
「お、延長戦見れるやん、ええやんええやん」
と思ったのも束の間、なんと残り4.3秒で攻め上がったスペインがブザービートを決め、逆転したのです。
まあすごい試合でした。1分しか見てないけど。
展開が展開な以上全部見てても1分しか見てなくても感想は変わらないだろうなと笑
で、まあこの後は非常になんてことなく日本対アメリカのチケットを取り直して楽しみました。
負けちゃったのは残念だったけど、良い試合だったし見に来てよかった。
試合後の帰りのバスで日本人だ日本人だとチヤホヤされた時にツンさんがカメラ構えて「何か歌え、何か歌え」と小声で言ってきたのでついこの前覚えたブラジルの応援歌を日本版に変えて「EU SOU JAPONES, CON MUITO ORGULHO, CON MUITO AMOR!!」と歌ったらバス内騒然となってここからはもう我々日本人サポーターとブラジル人による大合唱(笑)
いずれ動画がネットに上がると思うので乞うご期待(笑)
あ、上のやつの元ネタはこの歌です
実はこの後も3回くらいトラブったのですが、ブラジル人の寛容さと親切さに助けられました。
本当にこの国は良い国だし豊かな国だと思う。そんなことを数々のトラブルを経て痛感したのでした。