コペンハーゲン市内の看板が、日本人界隈の中でちょっと話題に。
なんと地下鉄の表示に日本語・中国語が追加されたのである。
そんなに多くもないだろう日本人のために、こんな標識を作ってくれるだなんてなんて親切なデンマーク人。
しかし、である。その親切心があだとなってしまっているのである。
なんですか「ノーレポルト」って。日本語は発音が少ないがため、どうしてもカタカナ表記にするといろんな表記が生じてしまうのは仕方ないにしても、Nørreportを日本語に直すならば「ノアポート」である。øは「お」にも「う」にも聞こえるような音なのでここで意見が割れるならまだしも。
参考までに「ノアポート」「ヌアポート」そして「ノーレポルト」の検索結果
①ノアポート
ノアポート、と打つと予測まで出てくる。どうやら佐賀にNorreportという名前の北欧雑貨屋があるようだけれど、これを差し引いても依然ノアポートが優勢なのには変わりはない。
②ヌアポート
検索結果、2件。
③ノーレポルト
ノーレポルトに一致する結果は見つかりませんでした
そりゃそうよ聞いたことないものノーレポルトなんて。これ、かりに大使館に聞いたんだとしたら大使館ポンコツすぎるでしょ、あなたたち何年デンマークに住んでるのってことになるしさすがに違うだろうし、、
ということで少し検証してみた
①グーグル翻訳を試してみる
発音ボタンおしたらノエールポートって言ってました。
Nørreport Stationで調べるとノレポートに。字面的にはノーレポルトに少し近い。けどそんなでもない。
②アを分解すると「ー」と「レ」になってしまう説。
シとツの間違い的なやつなのか、と思ったものの、だとするとノーレポルトのポルトはどうしたって感じなので違う。
ということでおそらくメトロの職員が独断と偏見で作ったんでしょう。でもフレゼレクスベアとコンゲンス・ニュートー広場が正しく書かれているのはGoogle Mapのおかげなんだろうか。
にしても、なぜデンマークのメトロはノアポートという少し調べればデンマーク人でも調べられそうなカタカナ表記におけるマジョリティに一石を投じて「ノーレポルト」とかいう発音的にも全く近くない奇抜な表記にしてしまったんだろうか。
日本語しか読めない人、っていうのは旅行者でも案外いるしこういうのを作るのはとてもいいと思うんだけど、日本語しか読めない人が「ノーレポルト」ってみたらむしろ混乱すると思うんですよ。だって日本語のガイドとかには「ノアポート」って書いてあるし。
まあなんか「ケルン」と「Cologne」、「ベニス」と「ベネチア」みたいな地名の差異もこんな感じで生まれたんかなーと思ったり。100年後にはノーレポルトになってたりして。
まあとにかく、ノーレポルト=ノアポートです。