備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

Travel always starts suddenly.

FCコペンハーゲンヨーロッパリーグのラウンド16に進んだら、3/12に開催されるラウンド16の第1戦をを観に行こう、というのはぼんやり決めていた。

結果としてFCコペンハーゲンセルティックに素晴らしい勝利を収め、ラウンド16に進出。その日に行われた抽選で相手はイスタンブールBKというトルコの新興クラブに決まり、3/12の試合はイスタンブールで行われることが決まった。これが2/28の話。

 


せっかく旅行するのにイスタンブールに試合だけ見に行くのは勿体ないという気持ちと、時期が時期なのでいつ国境が封鎖されるかわからないという気持ちが相まって、一番早く出れる日程=3/2に出国することにした。

トルコにしてもヨーロッパにしても今更観光しようって気持ちはあまりないので、ヨーロッパに住んでる知り合いに思いつき次第連絡して会うことに。「1年間住んでたコペンハーゲンに寄ろう」とか、「半年後から住む都市の下見に行こう」とかいろんなやることを増やしていったら、結局いつもの如くかなり詰まったな旅程になっていた。

 


通学用に使ってるリュックに最低限の服とパソコン、デジカメ、本をつめて成田に向かった。渡航3日前にプロモ料金の航空券が取れたので薄々察してはいたものの、その日の成田空港は異様なくらい静かだった。飛行機に乗ってもビジネスマンをほとんど見かけなかったので、きっと出張などが軒並みキャンセルされた影響だろう。旅行客のほとんどは大学生の団体だった。卒業旅行なんだろうなぁ、と思うと少し羨ましいけど、同時に自分の旅程とかを鑑みると誘える友達なんて誰もいなかった。

 


まずはドーハまで。ドーハは2016年のU23アジア選手権で1ヶ月弱滞在した場所でたくさん思い出があるので観光したかったのだけれど、今回はコロナの影響で、入国の際に熱があった場合2週間強制入院という情報があり、万一熱を出していた時のことが怖かったので、トランジット観光はしないことに。

トランスファーのカウンターに向かい、乗り継ぎの航空券を確認されることすらなく手続きを済ませて次の飛行機の搭乗ゲートへ。

 


ドーハから向かったのはイスタンブール。試合がイスタンブールであるので、ドーハ乗り継ぎのイスタンブール行きのチケットを買ったため、ヨーロッパに行くためにイスタンブールで再び乗り継ぐ必要があった。

 


乗った時点でほぼ満席だったが隣の2席は空席で、「身体横にできるかな?」などと考えていると、遅れて2人のムスリムの女性が乗ってきて、自分を見るや否や怪訝な顔をしてCAを呼び、「席を別の場所にしたい」と言い放った。

 


この時期に行く時点で多少なりとも差別が表面化するリスクは理解していたつもりだけど、行きの飛行機はタイミングとして早すぎないか?とも思ったけどどうやら違ったらしい。女性たちは「隣が男の人は嫌だ」と言っていた。ムスリムの戒律はあまりちゃんと理解していないけど、男性がムスリムの女性に話しかけてはいけないとか、そういう話は聞いたことがあったので納得できた。その上でCAの人が「離陸まではどの席が空いているかわからないのでそういう要求に今は応えられません」と毅然とした態度を取ってくれたので救われた気がした。

イスラム圏の航空会社だとこういう事案って頻発しそうだけれど、普段はチェックインの時点でなんとかしてて、今回はミスだったのかな?とかいろいろ考えたり。何度も利用している空港から何度も利用している航空会社に乗っても新しい発見はあるもんですね。

 


飛行機は離陸すると、最短距離を向かうのではなくまずイランの方面に飛びたった。サウジアラビアカタールが断交していて領空を飛行できない事情がそういえばあったっけなーなんて考えていたら寝落ちて、秒でイスタンブール

 


イスタンブールからの飛行機は別で取っているので一度入国する必要がある。

というわけで入国して手短に航空券を発券した後すぐにまた出国するという面倒くさい手続きを踏む必要があった。

イスタンブールの空港は以前使用されていたアタテュルク国際空港から新空港に移転して、これからさらに拡大し、世界最大の空港になる予定らしい。着陸の際に見えた広大な荒地を見るに、その話もあながち嘘ではなさそう。

f:id:kerompa-tokyo:20200304011145j:image

天井の影がムスリム、トルコの象徴の三日月になってて「おお」ってなったり

 


ターキッシュエアラインズに乗って4時間ほどしてチューリッヒに着いた。成田を出てから乗り継ぎ二回、27時間。意識はしていなかったけど結構な長旅である。

チューリッヒに来たのは大学の友達に会うため。スイス自体訪れたことがなかったし、良い機会。スイスといえば、デンマークにいた時のスイス人の友達の「デンマークは物価が安いからいいよね」と言う言葉が印象に残っている。限られた予算で旅行している身としては、あまりここで体力は削られたくないところ。

明日からは徐々に北上して週末コペンハーゲンを目指していきます。今回は人に会うことが目的なので特にトラブルなく旅を終えたいところ。。