備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

大学での授業

授業が始まって2週間ほど、非常に充実した毎日を送っております。

ワーヘニンゲン大学での授業は、日本のそれとはまったく違うので、授業の違いについてちょっと書いてみようかなと。ちなみにまだ2週間しかやっていないですがめちゃくちゃ良いです。

 

ちなみにワーヘニンゲンなのか、ワーゲニンゲンなのか、ヴァーヘニンゲンなのかは諸説ありますが、英語読みするとワーゲニンゲン、オランダ語読みするとヴァーヘニンゲン、ただWの音がワに聞こえなくもないのでワーヘニンゲンでもまあ間違いはない、って感じかなと思います。

 

まず、1年で60単位取らないといけないのですが、1つの授業が基本的に6単位分なので、年間で60/6 =10個前後が限界という感じです。

1年が6ピリオドに分かれてて、1,2,5,6ピリオドが12単位、3,4ピリオドが6単位づつ取るような感じ。

で、各ピリオドごと午前、午後の授業に分かれている、という感じです(3,4ピリオドは短いため一日中)。

今は午前中が「2030年に持続可能な食糧生産を実現するにはどうすればいいのか?」を考える授業。午後は「作物学に関する実験を行う上での方法論」に関する授業。

日本だと1授業について大体90~105分/週って感じだったのが、ここでは10時間/週、って感じで当然ながらめちゃくちゃインテンシブ。でも、ずっと講義を受けているわけではないです。

午前の授業なら実際に持続可能な食糧生産を実現しようと働いている人にインタビューする授業があったり、現場で何が起きているのかのケーススタディーがあったり、グループを組んでそのグループで課題を設定して、最終週にプレゼンテーションをする、みたいな感じで日によってやることが違ってきます。

また、例えば持続可能っていっても、何に関して持続可能な食糧生産を目指すのか?とか、山積みの問題の中でどこに注目してどういう解決策があるのか?など、問題提起を先生がしつつそれについてみんなで考えていく、といった感じなのでとにかく学びが深いです。あと思考のプロセスとかも社会に出てから役に立ちそうだなーということばかり。

午後の授業も、あらかじめ組まれたフィールド実験を行いながら、自分で仮説を作って、それを証明するにはどうするべきか?などを理論と実践を交えつつ学んでいく授業。

こういう盛りだくさんな授業が出来るのは、Course coordinatorが何人もいるから、ってのはあるなぁと感じます。先生一人一人の負担が少ないというか。

受動的に講義を受けるだけじゃないので準備とかの面でも大変だけど、それでも学ぶことはすごい多いな、って思います。ちなみに日本の、実験は実験で、講義は講義で授業が分かれてるシステムをこっちの人に教えると大体びっくりされる。

実はこういうインテンシブな授業形式、デンマークでもそうだったので、慣れるのにはそんなに時間はかかっていないものの、デンマークは1ピリオドが長い分1ピリオドにつき3-4つの授業だったので、ワーヘニンゲンのほうがよりインテンシブ

 

学部生の頃の授業はそれはそれで面白かったし、最先端の農業に関する技術とかが勉強できたのは良かったなって思ったけど、学べば学ぶほど、まだまだ勉強不足だなと思ったし、このまま日本の大学の修士に行って、学会とか研究ベースの2年間を送っても、自分が将来やりたいことをやるための能力はつかないんじゃないか?って学部4年の時に悟ったというのもあってコースワーク主体のヨーロッパの大学に来たというのもあるので、今のところ思い通りの感じで本当に楽しいです(忙しいけど)

 

コロナ禍においては授業は基本的にオンライン。教室に入っていい人数が決まっていて、大体の授業は生徒の数>教室のキャパ、になってしまっているので講義はオンラインで行われることが多いです。まあBreakout sessionとか使ってそれなりに上手くやってるな、という感じではあるけれど、やっぱりキャンパスで授業は受けたいなぁという気持ちは少しあります。

ただ、少人数のグループワークだったり、先生との話し合いとか、実験とかでキャンパスにも行けるのでそれはありがたい。出来るだけ大学側としても最低週2はキャンパスにいけるように、という形で調整しているみたいで、キャンパスに行く機会があるのはありがたいものの、それのせいで毎日のようにスケジュールが変更になるのは疲れるな、と。一長一短ですね。

 

とはいえ、本当に充実しているし、修士で研究メインではなくてもっと勉強して知識を深めたい、というひとには本当におすすめできるなぁと思いました。ちなみにヨーロッパではワーヘニンゲンに限らずそういうコース体系の大学院が多いとおもうので、調べてみるといいかな、と思います!

日本とデンマークとオランダと

先日友達とテレビ電話をしてたら、ふと三鷹の街並みが背景に映って、「うわー、日本だ、いいなー」と素直に思ってしまった。

日本の景色を見て、改めて自分がオランダにいる、ということを再認識すると同時に慣れ親しんだ風景がここにはない、ということも認識する、みたいな。

日本が恋しいか、と言われると今はそうではないと思う。もちろん日本に帰れば友達も慣れ親しんだ場所もあるんだけれど、今のところオランダが良い場所なこともあって帰りたいみたいな感情は全く湧いてこない。

 

コペンハーゲンの時もそうだし、何なら旅に出た時もそうなんだけど、ふとした瞬間に一息ついて、自分の目の前に広がる景色を見て「今自分はこんなところにいるんだなぁ」と感じる瞬間がかなり好きで。自分の足で慣れ親しんだ場所を飛び出してみて、冒険に出てる!という感情が湧いてくるような。孤独というネガティブな感情もこの時はポジティブにさえ思えてくる。

なんてことない家からスーパーまでの道のりを自転車で行ってる最中に、そんなことを思ったり。

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ここオランダも自転車大国とだけあって、自転車用の道がそれなりに整備されている。大体の道には(一目ではわかりづらいけれど)車道の横に二輪専用道があるし、自転車専用の信号もある。

個人的な感想としては、コペンハーゲンのほうが整備されてるなって感じたけど、どうやらここら辺の意見は結構分かれるっぽい。オランダは道路の両脇に自転車専用道があって、大体は右側の車線を走らないといけない気がするのだけど、たまに逆走のような自転車を見る。これはコペンハーゲンではありえなかったこと。あとオランダではハンドサインを使っている人とそうでない人の割合が半々くらいだな、と。

まあ自転車に乗ってると、ここら辺の違いは単純に交通量の違いかな、という気がしてくる。デンマークというかコペンハーゲンは、自転車の交通量がけた違いに多いので、しっかりとした交通ルールを作らないと事故が絶対に起きる。それ故にルールもインフラもかなりしっかりと統一されている印象。自分が今住んでいる町は田舎なので、自転車の交通量自体が少ないから、そこら辺のルールが多少ルーズであっても事故につながる可能性は少ない。その結果、自転車に乗りやすいとも感じるかもしれないけど、ルールという観点から見るとすこしルーズかな、とも感じるなと。

デンマークに初めて行った時は、「日本はこうだけどデンマークはこう」と比較することで、デンマークという国がどういう国なのかをつかもうとしていた。そのおかげで、ある程度物事をフラットな目線で見れるようになったというか、やっぱり複数の目線で物事を見れるようになったのは大きいな、と感じる。こっちに来て気付いたことの一つとして、「日本はこうだったけど」よりも「デンマークはこうだったけど」という比べ方をするほうが圧倒的に多いなということ。基本的には地理的にも近いデンマークと似たようなことが多い(気候とか、町並みとか)ので、仮に日本と比べてしまうと、似た者同士のデンマークとオランダで何が違うのかがよく分からなくなってしまう。デンマークとオランダはそれなりに似ているからこそ、両者を比べて微妙な違いとかを発見することでデンマークとオランダの本質的な違いみたいなのを発見できたらいいなと潜在的に思っていたのかな。とはいえ住んでるのは国際色豊かな田舎だし、今回はデンマークの時と違ってオランダの歴史を勉強するわけでもないし、なかなかそう上手くいかないとは思うけど、2年後に「日本はこう、デンマークはこう、オランダ(Wageningen)ではこう」という3軸で物事を見れるようになればな、と。オランダでは、だと主語が大きすぎるから、Wageningenでは、でもいいと思う。

 

しかしまあここからやることが多いわけでして、住民登録、生体データの登録、奨学金関連の手続き、家賃補助、あたりの手続きをしつつ、来週から授業も始まるわけでして。。。色々大変だけど感じたことがあったらつらつらと書いていきたいと思ってます

授業のシステムとか、日常とか

オランダはWageningenに来て一週間。

夏の気まぐれな天気も、夜まで明るいのも、慣れるまではいかないにせよ一度デンマークで経験しているのでストレスには感じず。

着いた翌日に大型のバンを同期の日本人と一緒に借りてIKEAに行ったおかげで、生活の基盤も整ったのは非常に大きいなと感じております。

3月に来たときは「くっそ小さい町だな」と思ったのですが、くっそ小さい町のなかでも案外必要なものは揃うようにできてるし、ネットショッピングも普通に出来るのでストレスなく生活できそうだなぁと。

風向きによってはドアを開けた瞬間に家畜の糞の匂いが漂ってくる田舎っぷりに慣れるのには少々時間がかかりそうだけれど笑

 

授業のシステム

着いてからここまでの1.5週間はガイダンス要素が強め。ほとんどオンラインですが、早くも修士コースのシステムのしっかりしている具合に感動しているところ。

まず、ワーゲニンゲン大学と日本の大学とで決定的に違うのが、こっちでは1年間授業、残りの1年の2/3が修論、1/3がインターンというのが基本の構成になっていて、2年間ずっと研究をやるわけではない、というところ。

修論で何をやりたいのか、をぼんやりと決めつつ、そこを意識して1年間の授業で何を取るかを決める、といったイメージ。

1年間の授業にしても、必修はそんなに多くなくて、自分のコースは選択必修が3つくらいあるだけ。「この研究室でインターンをやりたいならこの授業は受けてね」みたいな。

必修で埋まるのは60単位中18単位ほどで、のこりはほとんど自由。これは個人の裁量で決められるのだけれど、一応「この授業取るなら、こういう知識があったほうがいいよ」とか、「この授業の履修にはあの授業を取っておくことが必要だよ」みたいなことがシラバスに書いてあって、そういうのを考慮していくとなんやかんやで履修の方向性は大体決まってくる。

ただ、結構「学部レベルの知識」とか曖昧な要件のものもあって、どの程度か分からなかったりすることもしばしばあって、そこで大きな存在感を発揮するのがStudy Advisorという制度。

各コースに数人のStudy Advisorという役職の人がいて、この人たちが生徒一人一人にアドバイスをくれる。例えば自分自身の興味を伝えたうえで、あるセメスターでどの授業を取ろうか迷っているときにおすすめのコースを教えてくれたりとか、「その授業を取りたいんだったら要件が結構厳しいから、これをあらかじめ取っておいたほうがいいよ」とか。Study Advisorはしっかり博士号を取得して、授業なども開講しているようなれっきとした科学者が兼任しているので、授業についての質問はほとんど何でも答えてくれる。

そして、自分自身の履修計画及び研究計画も、すべて最終的にはStudy Advisorのチェックが入ってStudy Advisorから承認を得る必要があるので、それなりにしっかりとしたプランニングが出来あがる(んじゃないかと個人的には予想している)

がちがちに固められているわけではない、けど自分がやりたいことを実現するためにどういうことが必要なのかをアドバイスをしてくれる、というシステムが非常に素晴らしいなぁと感嘆しておりました。

また、農業研究は、収穫前の研究なのか、収穫後の研究なのか、など、時期を選ぶ研究が非常に多い。そのため、1年目の途中で研究を始めて、2年目に授業を後回しにするなどの融通も利くのもいいなって思った。

 

あとは、唯一の必修のコースがこれまたユニークで、修士レベルでの仕事を可能にするような、仕事に関連するスキルを身につける授業。各々自分に足りないスキルを同定してそれを身につける、ということを目的にしていて、それを受けたうえで必修のインターンに臨むことが出来る。自分はインターンとかを全くせずにここまで来てしまったので、そういう授業が必修になってるのはありがたいな、と。

 

学生のやりたいことを最大限実現させつつ、卒業後学生が社会に出て活躍できるようなステップも用意しているわけで、そりゃ学生からも社会からも評価高いわけだ、と納得したし、今のところは期待で胸がいっぱいです。

6ピリオド制で1ピリオド目に取れるのは2つの授業のみ。2つのことに関して集中的に学ぶというのは大変だろうなという想像はつく(コペンハーゲンがそうだったので)けれど、最初の滑り出しが肝要だと思うので、もがきつつ頑張ってみようと思います。

室屋の移籍と、自分の留学と

基本的には何処かに行って何かを感じてブログを書いたりしてるので、コロナ禍においてはなかなか書くこともなかったわけですが、今日から2年間修士号を取りにオランダに住むので、勉強のこととか感じたこととかボチボチ書いていこうかなと。

 

室屋さんの挨拶

出発前日の名古屋戦はもともと行く予定がなかったのだけど、その前に行った鳥栖戦があまりにもな出来で不完全燃焼だったり、スタジアムで会いたかった人に会えてなかったりしてたので、結局行くことに。

試合の前日に室屋成のハノーファーへの移籍が決まり、「俺のラストゲームが濁るな」と冗談半分に思ったわけですが、結果的に過去一しっかりと試合後の移籍挨拶を聞いた気がします。

移籍金がどうとか、シーズン途中の移籍がどうとか、まあ色々ありますけど、海外に出て全く知らない土地でやっていく大変さを知っている以上、海外移籍を選んだFC東京出身の選手は応援したいと思ってるし、FC東京を選んで海外から来てくれた選手にしてもそう。

室屋さんはほとんど同じタイミングで、似たような土地に行くと言う意味で、彼が試合後にした挨拶を自分に投影して考えた気がする。

「自分のサッカー人生を考えた時に、自分の夢であったり、見たことない景色を見るために海外移籍を選んだ」という発言は本当にうんうん、って頷きました。自分も留学を選ぶ上で少なからず迷惑というか、心配をかけたりするわけで、少なからずそういうことも考えたけど、それを考慮した上でもなお、自分のやりたいことを突き詰めてみたい、夢へ近づきたいと思ってこの道を選んだわけで。

室屋さんのタイトルをもたらせない、ってだいぶテンプレ回答感はあるけれど、それでも室屋さんにとってそれなりの覚悟はある上での移籍だろうなあと想像してしまいます。

室屋選手、カタールでもリオでも応援してる割にはぶっちゃけあまり思い入れはなかったけれど、今回の移籍でちょっと肩入れしちゃおうかな、という不思議なパターン。中島翔哉の時はそうならなかったのになんででしょう(別に中島翔哉が嫌いなわけではない、むしろ好きなほうなんだけれども)。とにもかくにも、コロナが落ち着いたらハノーファーに応援しにいこうと思ったのでした。

 

自分の話

学部時代のデンマーク留学は交換留学で、どれだけ遊んで単位を落としても帰るところがある、いわばレンタル移籍。その割にはかなりしっかり勉強したとは思うものの、それでも1年後に帰る場所が決まってるという意味で気楽なのは間違いない。

今回は、もう所属そのものがオランダの大学に移るので、いわば完全移籍。前回の留学とはかかるプレッシャーも違ってくる。

自分がこれまで学んできたことに自信がないわけでもないけれど、仮にも農業分野で世界一の称号をとってるような大学なので、自分のレベルがどのくらい通用するかは全くわからない。そういう意味ではすごい不安。

とはいえ、自分で情報を集めて、国内外の大学院を吟味した結果「ここしかないな」と思って選んだ大学でもあるので、そういう意味ではめちゃくちゃワクワクしているのも事実。

ワクワクと不安がごちゃ混ぜになりながら出国をしたものの、飛行機の窓から見えた、オランダの農業大国っぷりを表すかのような一面の畑はワクワクを確実に増長させたし、なんだか頑張れそうな気はしてきました。

まあとりあえず、こんな時期だしまずは健康第一で。しっかり食べて、パワーつけて、その上で勉強に真摯に取り組みたいなーなんて思ってます!

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訪れた海外のサッカースタジアムまとめ

基本的に自宅に毎日いるもんで暇なので(といいつつやることは割とあるのだけれど、やることが3つくらいでマンネリ化しているので)、訪れた海外のスタジアムでも書いていこうかと思います。基本的には試合を見たところ。

アジア

まずはアジアから。日本代表とACLがほとんどです。

北京工人体育場

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自分が初めていった海外のスタジアム。なので感慨深いですね。ホテルからバス移動、添乗してる係員に「投石の可能性があるからカーテンを開けないでください」といわれ、2階のゴール裏に詰め込まれたというアウェイっぷりはなかなか刺激的でした。

南京オリンピックスポーツセンター

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ACL江蘇蘇寧戦で訪れたスタジアム。くそでかい時間表示が印象的。ここもホテルに集合してバスで行くタイプのスタジアムでした。4月第1週でしかも南京だったので、200人くらいしかいなかった記憶。試合はというと理不尽なPKとかに苦しめられながらもキャプテン森重のセットプレー2発で、ACL中国アウェイ初勝利を収めた場所。中華鍋がデビューしたり、試合後はカラオケ大会が始まったり、試合に勝ったおかげで帰りのバスの台数が減らされたりと(真相は定かではないが)いろんなことがありましたね。

上海体育場

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FC東京の試合のなかで悔しかった試合を3つ挙げなさいといわれたら入るであろう上海上港戦の会場。中国にしてはめずらしく、事前集合の必要性はなかったため、試合前からスタジアム近辺のビアホールで集まってどんちゃん騒ぎしたのはめちゃ楽しかった思い出。酒飲めないのに黒ビールを600mlも飲んだおかげでぶっちゃけ試合の細部は全然覚えていないのです。

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全州ワールドカップ競技場

これも2016ACLの初戦。アクセスはめちゃくちゃ悪いとの前評判だったけど、乗った高速バスがスタジアムの真横に停車したおかげであまりその評判は実感せず。冬の全州はとにかく寒かったことが印象深いですね。

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しかし韓国は見やすいスタジアムが多いですな。

天安スタジアム

2017のU-20ワールドカップイタリア戦で来場。たしか会場のなかで唯一の陸上競技場だったきがします。堂安すげーってのと初めて談合試合というものを目の当たりにしたのでわりかしいい思い出。

釜山アジア―ド競技場

去年の12月に行ったはずなのに全然おぼえていないというか、なんだろう、おもいだしたくないような。。。

ラジャマンガラスタジアム

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日本代表最終予選@タイの試合会場で、大学同期と行きました。ブラジルから帰ってきて病気で即入院、退院した翌々日に福岡アウェイに行って、その後すぐタイに行ったの、今考えてみるとやばいですね。

試合は勝ったものの、タイ恒例のスコールにバカスカやられてびしょぬれになりながら応援した試合。タイサッカーって意外と盛り上がってんだな~って初めて実感しましたね。

レフウィヤ・スポーツ・クラブ

中島翔哉もプレーしたチームの本拠地。訪れたのは2016年のU-23アジア選手権でした。カタール市内から30分ほどバスに乗って、本当にこんなところにあんのか?っていう荒地にポツンとあるスタジアム。郊外なので周りには何にもなかったです。

ここで五輪出場決定、またアジア選手権優勝を見たことが大学生活を大きく変えたなぁって今振り返ると感じます。決勝の韓国戦は今見ても興奮しますね。

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アル・アラビ・スポーツ・クラブ

同上。カタールのスタジアム。あんまりよく覚えてないけど、たぶんタイ戦かな?

Qatar Sports Club

同上。カタールのスタジアムって大体1万人規模の収容人数で同じような感じなので、あんまり印象にない。

アル・サド・スポーツ・クラブ

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同上のカタールでの大会で行ったスタジアムで、イラクがオリンピック出場を決めた試合。カタールのくせに寒すぎたからひたすら売店で甘い紅茶を買っては飲んで、早く終われよって思っていたら延長まで行った、そんな試合。

1万人規模でサッカー専用、空調もついてるような先進的なスタジアムでした。

Al Gharrafa Stadium

カタールのスタジアム。それなりにでっかい円形競技場で日本にありそうな形状のスタジアム。

カップ戦が2試合あったので行くもガラガラ、応援はサクラというか動員されている人たち、チケットはスタジアム前でばらまかれているという日本じゃあり得ない感じでした。こちらも寒すぎたので確か2試合目の途中で帰ったかな。

ヨーロッパ

スタディオ・ヨルギオス・カライスカキス

ギリシャアテネを旅行しているときに「なんか試合やってんじゃん」ってなって行きました。オリンピアコスのスタジアムで、アテネというよりはピレウスという郊外の街にあるスタジアム。スタジアムでIDカードを発行して、それを提示しないとチケットが買えないというシステムのせいでスタジアムに入ったのが前半終了間際とか、そんな感じだった気がする。

ギリシャというと熱狂的なイメージがあるものの、この試合はカップ戦2回戦かなんかで、2部チームとの試合ということもあり、あまり熱さもなく50%くらいしか人が入っていなくてちょっと期待外れでした。

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エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン

初めてヨーロッパに行った時に、セビージャvsレスターを見に行こう!清武も岡崎もいるし!つってViagogoで2万円ちかく払ってCLのチケットを手に入れたものの、試合の前に清武はセレッソに移籍しちゃうし、岡崎はベンチだしでなんとも…って感じでした。スタジアムの見やすさ自体は100点満点。あとはCLのアンセムを生で聞くために2万円払ったといっても過言ではない。

あとここで人生で唯一スリに遭いました。5ユーロちょっとしか入っていない小銭入れだったのでノーダメージでしたが。

エスタディ・コルネリャ=エル・プラット

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バルセロナに行って見たのはバルセロナではなくエスパニョールの試合。まあバルセロナの試合がやってなかったから、ってだけなんですけどね。エルプラットは空港寄りにある、バルセロナ郊外のスタジアム。大きいながらも傾斜もあり、当日券も安くていいスタジアムでした。吹田に似ているかも。

試合は、というと前半7分くらいにオサスナの選手が一発退場して、防戦一方のオサスナをタコ殴りにするというなんとも見ごたえのない試合。少年時代によくテレビで見ていたレジェスの雄姿を見れたのはラッキーだったなと。

スタディオ・オリンピコ

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ヨーロッパ旅行中に訪れたスタジアム。ローマvsナポリという好カードにも関わらず前日に定価でチケットが手に入るというのは、うれしくもあり、イタリアサッカーの現状を表しているようですこし寂しくもあり。

スタジアムに入った瞬間のRoma Roma Romaのアンセムの声量の野太さ、デカさに覚えた衝撃は今でも鮮明に覚えていて、お気に入りのアンセムの一つです。

Curva Sudが応援ボイコット中だったのにこれだけの声量がでるのはすげぇなあって思いました。また行きたいスタジアムの一つ。

パルケン・スタジアム

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われらがFCコペンハーゲンのホームスタジアム。はこ型のスタジアムで、ジムやオフィスルームなど併設の、近代多目的サッカースタジアムのお手本のようなスタジアム。

コペンハーゲンの中心から徒歩25分、とかだったものの今は地下鉄の駅ができたので、そこから歩いて5分ほど。留学中にまた行きたいなぁと思うばかりです。

Volksparkstadion

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HSVのスタジアムで、最寄り駅で降りてから延々と森の中を歩かないとたどり着けないスタジアム。正直アクセスだけだったらザンクトパウリのほうがよっぽどいい。

ウルトラスというかサポーター団体は2階ゴール裏のコーナー付近に陣取るというなかなかユニークな感じでした。

よっちと高徳を見に行って二人とも見れたし、FC東京のフラッグによっちも反応してくれたからうれしかった思い出。

試合はというと、これでもかというほどHSVのペースだったのに勝ちきれず「こりゃあ2部に落ちるわ」という感じで、なんとも暗澹たる雰囲気でした。あとシベリア寒波が来ていたおかげで氷点下10度とかで死ぬほど寒かった。。

トルコ・テレコム・アリーナ

ガラタサライのスタジアム。トルコはチケッティングシステムがややこしすぎてもう行きたくないなというのが正直な感想。行くなら試合以外目当てで行って、行った時にたまたま試合があって当日ダフ屋でチケット買っていく、くらいだろうか。

チケットカウンターの人間と相当バトって疲弊したものの、スタジアムの熱気は今まで見てきたなかで5本の指に入るし、劇的な決勝点が長友のアシストだったというのも行ってよかったポイント。

スタッド・ピエール=モーロワ

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リールのホームスタジアム。日本代表対ブラジル代表を見に行ったスタジアム。スタジアムはめちゃくちゃ見やすくて併設のでかいショップがあるといういかにもなヨーロッパのスタジアム。VARが試験的に導入された試合だったため結構なぐだりっぷりで、これならなかったほうがよかったなぁとか思ったりしました。あとはマルセロのゴールがすごすぎて記憶が全部そこに持っていかれた。

Jan Breydel Stadium

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ブルージュのスタジアム。ブラジル戦に続き戦ったベルギーとの試合を見に行きました。アウェイ席は2階だったのだけれど、初めて網とかで隔離されてるタイプのスタジアム構造でちょっと興奮した(写真の通り見にくいけど)。雰囲気は至って牧歌的だったものの、後々テロの危険性があったと聞いて戦慄しました。

ルジニキ・スタジアム

ロシアワールドカップのメイン会場でとにかくバカでかかったスタジアム。ちょうどデンマークに留学中だったので、デンマーク対フランスを見に行き、非常に楽しみにしていたのにまさかの談合試合でちょっとガッカリ。貴重な体験とて2回も3回も見るものではない(しかもこの数日後にヴォルゴグラードで日本サッカー史に残る談合試合を目撃)

エカテリンブルク・アリーナ

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異常な仮説スタンドで世界中を震撼させたエカテリンブルク・アリーナ。あの仮設スタンドの上のほうから写真を撮りたい!なんて思っていたものの、ゴール裏下層部と分断されていたため行けず。その代わり前から2列目だったのでめちゃくちゃいいポジションで試合を見れました。モスクワまでの帰りが30時間の寝台列車でもういいやってなりました(その後100時間ほど乗ってます)

ヴォルゴグラード中央スタジアム

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例のポーランドとの談合試合の試合会場。酷暑のなか、負けてる段階で突如として攻めるのをやめる日本代表、試合中ビジョンに表示される順位表を見てすべてを察するサポーター、ブーイングする外野、事情を知らない日本人など、とにかく異様な雰囲気はたぶん忘れないだろうなあと。ビザの期限とか留学先から日本への帰国日を考えて試合翌々日にデンマークに帰る予定だったものの、モスクワに戻る電車の中で「どうするよ、行っちゃう?」となり、ロストフまで残ることに。

ロストフ・アリーナ

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ロストフでのベルギー戦は、人生で見た中で印象深い試合ベスト5に確実に入ってきますね。乾のゴールは、乾の放ったシュートの延長線上で見ていたのでゴールへの軌道がしっかり見えて、それ故に鮮明に覚えているし、チャドリの逆転ゴールもしっかり目に焼き付いています。いまだにハイライトとか見ると「うわああああ」ってなりますね。

ゲーフラを没収されたり、セキュリティからつまみ出されかけたりしたのも今となってはいい思い出。

Başakşehir Fatih Terim Stadium

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国内外合わせて一番最近行ったイスタンブールバシャクシェヒルのスタジアム。コペンハーゲンの試合をわざわざ見に行ったわけですが、こういう状況になると、あの時無理して行ってよかったなぁって改めて思いますね。ちなみにこの試合を見に行ったおかげで現在貯蓄はほぼゼロです。

アメリ

Stevens Stadium

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サンノゼ・アースクエイクスの試合を見に行ったスタジアム。今はサンノゼAvaya Stadiumという立派なスタジアムを持っていますが、この時はそんなものはなかったのでサンタクララ大学の競技場を借りる形で試合をやっていました。チーム自体もぱっとせず(いまだにパッとしてない気がするけど)、唯一の有名プレーヤーのウォンドロフスキがこの日もゴールを決めていました。

ヤンキー・スタジアム

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リオ五輪を見に行く途中で寄ったニューヨークで、たまたまサッカーやってんじゃんってなって行ったスタジアム(そのパターン多い)。名前の通りヤンキースの野球場と併用ですね。札幌ドームより幾分か無理やり感が強い。

ランパード・ビジャ・ピルロなど錚々たるメンツを見て「おおっ!」となったものの、後半突然の雷雨で試合が中断。始まる気配もなく出発のフライトも近かったので後半途中で帰ることに。

南アメリカ

マラカナン競技場

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ブラジルサッカーの聖地としても名高いマラカナン。2016年のリオ五輪の決勝と、2019年のコパアメリカで計2回行きましたが、まあとにかくでかいスタジアムですね。リオの決勝での勝利後、周りのブラジル人が号泣していたのが印象的で、やっぱり王国の情熱半端ないなぁって思いました。

3年ぶりに行ったらゴール裏は1割くらいの椅子が壊れてるかはがされていて、そのままにされているのもまたブラジルらしいなぁと。

Arena Corinthians

リオ五輪の際に、コリンチャンスの試合を見に行きました(リオの時はリーグ戦が普通にやってた)。イタケラというサンパウロの郊外のあまり治安のよくない場所にあるものの、試合日は人も多いのでそんなに危険な感じはせず。この年はコリンチャンスの調子がめちゃくちゃ悪く、平日夜のこの試合はその年の最低観客数だったらしく、盛り上がりには欠けていたらしいものの、ブラジルセリエAを見れたので十分満足。

エスタジオ・ド・パカエンブー

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この例のなかで唯一サッカーを見ていないスタジアム。ゴール裏にはサッカーミュージアムがついていて、そこからピッチ上につながる地下通路みたいなのがあって、ピッチ目線で写真を撮れたりするので総じて満足度が高く、スタジアムの客席もボロボロで、もう現役競技場として使われていないのかと思いきや、いまだに現役のスタジアムだというのが一番ビビる。一度でいいので試合を見てみたいスタジアムの一つです。現在はなんとコロナの影響で臨時医療施設になっているそう。

Amazônia Arena

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思い出のスタジアムの一つ。ナイジェリア代表は前日まで給料の問題で到着するか分からない、みたいな状態だったこともあってスタジアムは異様な雰囲気。親日なブラジル人は当然日本を応援するかと思いきやほとんどがナイジェリアを応援していてアウェイな感じに。でっけぇ蛾が上からうじゃうじゃ落ちてくるのも、ナイジェリアがめちゃめちゃ強いのも、想像以上だった。でも多分、この瞬間が大学5年間で一番楽しかった瞬間なんじゃないかなぁとも。言葉じゃ表しがたい経験だったなぁと思います。

Fonte Nova Arena

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リオ五輪、グループリーグ3戦目を戦ったスタジアム。ゴール裏の片方がオープンスペースのような感じになっていて、片側にはスタンドがないという珍しい形のスタジアム。スタジアムのすぐ横がファベーラになっていて、チケットを買えなくてファベーラに突入してチケットをゲットした日本人サポーターもいたり笑

この試合で勝ったとしても裏の試合の結果次第、みたいな非常に厳しい条件の中日本代表は勝ったもののあえなく予選敗退。勝っても予選敗退は敗退だし、そういうことをはっきりと突き付けられたからこそ、ポーランド戦やイタリア戦での予選突破に胸を張れたような気がします。

モルンビー

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コパアメリカ予選初戦。チリ人が9割を占めるような圧倒的アウェイで圧倒的敗北。

スタジアム自体は、旧国立競技場を思い出すような外見でノスタルジックな気分になりました(外観の写真がない)

 

アレーナ・ド・グレミオ

ポルトアレグレにあるグレミオの本拠地。日本代表サポーターは2階ゴール裏に固められていましたが、2階といえども傾斜がめちゃくちゃあったので、それなりに見やすかった記憶。

ジャエルのゲーフラ持っていってグレミオファンと騒いだのもいい思い出ですね。

 

 

そんな感じで、国や大陸に偏りはあるもののだいぶ行ったなぁ、あの時楽しかったなぁと書いてて懐かしくなりました。今スタジアムに行けないのが非常にもどかしいけど、行けるようになった時のためにエネルギーをためておこうと思います。

イスタンブール空港からサビハギョクチェン空港まではどれくらいかかるのか?の検証

イスタンブール空港からサビハギョクチェン空港までの実質最短と思われる時間を体感して来たので記しておこうと思います。

※なお、お金で時間を買っていますので、あくまでも最後の手段としてお考えください。

 


主にサビハギョクチェン空港からの飛行機に乗る予定なのに間違えてイスタンブール空港に行っちゃったうっかりさんに向けた記事です。要するに僕ですね。

 


ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側にあるのがイスタンブール空港、アジア側にあるのがサビハギョクチェン空港。サビハギョクチェン空港はトルコの悪名高いLCCであるペガサス航空が主に利用していますが、今回利用したカタール航空など、まれにFCCも利用しています。空港間の距離は約80キロ。

この空港間を、高速をすっ飛ばして行くと果たしてどのくらいで着くのか?を検証せざるを得ない展開になってしまったので検証しました。

 


ことの発端

おそらく先日の「サビハギョクチェン空港からは入国できない」ってのが相当頭に残っていたのでしょう、航空券をチェックすらせずに旅行最終日の僕はイスタンブール空港に向かっていました。バカですね。

 

 

 

17:40 イスタンブール空港に到着

すでにイスタンブールでやる事がなかった事、渋滞すると空港までの所要時間が延びることをなどを考えて16時過ぎのバスに乗り、17:40にイスタンブール空港に到着。飛行機が20:15だったので、自分としてはかなり早い方(普段は90分前に行けばいいや、くらいの感じで動いてる)。

着くや否やチェックインカウンターを空港中央のディスプレイで探します。しかし20:15のドーハ行きなんてない。かわりに19:45のドーハ行きならあったので、「自分の勘違いかな?」と思い予約確認書を見てみると

「やっぱ20:15じゃん…ってサビハ!?!?」

 


血の気がひきました。マジで。恐怖体験でしかありません。今から取り直すとなれば16日からのバイトやらをドタキャンしないといけないだけでなく、そもそも取り直すことに膨大な費用が発生します。ギリギリの予算で来ている上にパリからのフライトの再予約で2万円の臨時予算を追加しているのでもうこれ以上払える余裕は残ってないので、本当に泣きそうになりました。しかも1人。

 


とりあえずカタール航空のカウンターに行ってダメ元で飛行機を変更できないか(出来るわけないのは承知で)聞きに行くことに。そこそこ人が並んでいたので、ビジネスのレーンのカウンターの人に聞くと

カウンター「それは不可能です」

自分「ちなみにフライト20:15なんだけど、間に合う?」

カウンター「20:15!? 間に合わないかも。てか多分間に合わない」

 


めちゃくちゃ落胆したし泣きたい気持ちが強まりましたが、この時点でデッドラインの19:15まで1時間以上はあるので、まだ何とかなるはず。そう信じて、サビハギョクチェン空港への移動を開始しました。確かバスがあるはず、と思いバスを探すことに。

 


17:50 サビハギョクチェン空港への移動を開始

とりあえずバスを探すべく到着フロアに全力ダッシュ。すると、バスを見つけるより先にタクシーが目に入りました。

その瞬間どういう思考経路だったかは覚えていませんが、というかおそらく直感的に「タクシーだ」となったのでしょう。タクシーで移動する方針に切り替えます。

一分一秒を争っているこの状況では「迅速かつ適切な状況判断」が求められるわけですが、パリでの搭乗拒否しかりこういうところで旅の経験値が出るなと我ながら思います。まあその経験を活かす前にまずはeチケットくらいしっかり確認しろよって話なんですけどね。まるで簡単なシュートは決められないのに難しいシュートをしっかり決めるフォワードのよう。

タクシー乗り場を仕切ってると思われるおっちゃんに「サビハに行きたいんだけど」と聞くと「オッケー」と言われたので、

「どれくらいで着く?いくら?」と聞くと「普段なら50分ちょっとだと思う。値段は300リラ。でも最短で行きたいなら50リラ追加で払ってくれたらもっと早く行けるよ」と言われたので、350リラ払うので即決。350リラに交渉の余地があったのかは分かりませんが、交渉で安くなるのなんてせいぜい1000円だし、1000円程度で1分1秒は無駄にしたくない。そして50分で行ってくれれば18 :45くらいには着くはず。それなら間に合いそう。

ということで車に乗り込み、高速に入るや否や150キロで爆走。「もっと早く行ける」=スピードを上げる、という単純な方法だった。

 


18:35 サビハギョクチェン空港に到着

料金所など以外はしっかり150キロ出してくれたおかげで引くほど早く着きました。ボスポラス海峡を越えてアジア側に渡るまで20分ほど。早すぎでしょ。

ということで、イスタンブール空港でタクシーに乗ってから45分で着いて、結果的にはそれなりに余裕を持ってサビハギョクチェン空港に到着することができました。

350リラじゃなくて400リラ請求されましたが、メーターが280リラほど、高速代がおそらく70リラくらいだったので、400リラくらい余裕で払います。彼の頑張りのおかげで飛行機に乗れていますので。

本当に今飛行機の中に入れてよかったし、思い出すだけで血の気がひきますね。。くわばらくわばら。

FCコペンハーゲンのアウェイゲームに行ってきた

こんな情報のどこに需要があるのかはともかく、ヨーロッパの試合におけるアウェイ側に入場して試合を見るには、の一例を書いておきます。

UEFAヨーロッパリーグ イスタンブール・バシャクシェヒル vs FCコペンハーゲンイスタンブールを見てきました。

 

AWAY CARDを手に入れる

まずコペンハーゲンのアウェイゲームを見るためにはこれが必須です。国内の試合ではこれを持っていないと入場できないそう。海外の試合だと(今回の場合はこれ)、まあ持ってなくても最悪入れるけれど、その場合はパスポートが必要になってきます。

意味合いとしてはセキュリティー対策で、出禁の人間とかを締め出すためのものだったりとか、といった感じです。スタジアムに入る手前のところでカードを係員の持っているスキャナーにスキャンすると顔写真がタブレットに出てきて、それと照合する感じ。今のところは生涯有効なようです。

他のクラブにもこういうシステムがあるのかどうかは知りませんが、とりあえずこれはFCコペンハーゲンがトラブル等を未然に防ぐためにやっている独自のシステムで、そのため係員もわざわざ専属の人をコペンハーゲンから連れてきているようでした。

 

発行はオンラインで完了でき、発行完了後は3か月以内にコペンハーゲンのスタジアムまで取りに行く必要があります。代理人が受け取ることは不可能なので日本在住者としてはここがネックではありますが、今回はコペンハーゲンに行く目的がいろいろあったので、イスタンブールに行く前の週末に寄ってゲット。

 

チケットを買う

チケットは基本的にはアウェイチームの管轄で売られているようで(つまりコペンハーゲンが管理している)、これもスタジアム併設のファンショップにて販売している、という感じでした。今回の場合チケットはたったの40kr(700円)。ラウンド16としてはあり得ないくらい安い価格ですが、元値が30リラ(500円)だったので手数料とか入れてもこんなもんでしょう。

これもAWAY CARDを手に入れた時に同時にゲットしました。ちなみにチケットの購入はAWAY CARDが必須になっていたので、ELではAWAY CARDがなくても入場できるものの自力でチケットを調達する場合にはこの時点で必須になってきます。

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後々聞いた話だと、他の人に複数枚買ってもらうことは可能らしい。

 

試合の待ち合わせ場所に行く

ACLのアウェイなどと同様で、試合会場への行き方などは開催地によってだいぶ変わるみたいで、自力で行ってもいい場合もあれば、クラブの用意したバスに乗らないといけない場合もあるようです。今回は後者で、指定の時間にある場所に集合して、そこから警察先導のバスに乗ってスタジアムまで向かう、という感じでした。

基本的にこれらのアナウンスはFCK Supporter Liaison Officerという、クラブとサポーターの橋渡し役をする組合のような人たちによって行われます。僕はその存在を試合前日まで知らなかったのですが、フォローしているFCコペンハーゲンのファンフォーラムに書き込みがあったのでそこで知りました。集合場所がパブというのがなんともデンマーク人らしい…笑

 

17時にパブに集合ということで、時間も余っていたので16時過ぎに行くとすでにデンマーク人が集結していました。コペンハーゲンを応援している日本人なんてほとんどいないのと、ちょくちょくファンフォーラムに投稿していたりしたので、ついた瞬間に「よく来たな!みんなが君のこと知ってるよ」と歓迎してくれ、ビールをおごってくれました。知らないうちに有名人になってたらしい。

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直前にUEFAがCL,ELを中止するという情報がメディアから流れてきて「試合やらないかもね」みたいな話をしながらとにかくみんなビールを浴びるように飲みます。

17時を過ぎてもバスが来ず、自分自身も不安だったので、Supporter Liaison Officerの人に「今日やるの?」と聞いたら「やるよ、バスがもうすぐ来るから待ってて」と言われたのでおとなしく待つことに。

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18時前になってようやくバスに乗り込むことに。ちなみにバスの集合場所はまさかのスルタン・アフメト広場だったので、他の人の注目をそれなりに集めていました。

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バスに乗り込んでスタジアムへ

バスの料金はその場で70リラ(1200円ほど)を払って乗車するシステム。100人強のサポーターが3台に分かれて乗ります。

乗ってから代金が足りないとかなんだとかで、追加で10リラ払ったりしたりなんやかんやで出発したのが19時頃。

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警察主導でバシャクシェヒルのスタジアムまで向かいます。警察主導にする意味ってあるの?と思いましたが、夕方のイスタンブールの郊外に向かう渋滞はひどく、警察主導で路肩を爆走することで試合に間に合わないという事態を防ぐ、といった感じだったように思われます。

スタジアム到着

スタジアムから200メートルくらいのところでバスから降ろされると、すぐさまIDのチェックがあります。自分はAWAY CARDを持っていたので、それを見せてすんなり突破。そのあとにもボディチェックがありましたが、荷物が全然なかったので何もチェックされずに「いっていいよ」とされました。

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そこからスタジアムに行くまでにチケットオフィスのようなものがあったのですが、それなりの割合でみんなそこのオフィスの裏で立ちしょんしてました。犬のマーキング的な意味合いなのか、単純に尿意が我慢できなかったのか…

スタジアムに近づくと第二の荷物検査があります。ここではそれなりに厳しくチェックされて、旗などを持っている場合は内容もチェックされました。ワールドカップとかと大体同じ要領です。

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そのあとに、チケットチェックがあります。チケットチェックは人力ではなくてゲートにあるスキャナーでスキャンして、OKだと中に入れる仕組み。中に入ると三度目のボディチェックが。ここが一番厳しくて、投げられるもの(コインなど)は諸共没収されます。とはいえこれは事前に通告されていたことだったので、トラブルもなくクリア。

バスがついてからここまで30分ほど。

キックオフ4時間前に集合したのにもかかわらず意外といい時間になるんだなぁと感じました。

いざスタンド内へ

予想以上に寒いので紅茶を売店で買って、スタンドへ。あらかじめネットとバリケードで区切られたアウェイゾーンの二階席のみの解放です。

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前評判だとバシャクシェヒルイスタンブールで一番人気のないチーム、ということだったし、スタジアムのファンの写真とかをみても正直しょぼいなと思っていたのですが、国内唯一の生き残りということで他のチームのファンも駆けつけており、またスタンドの一席一席にトルコ国旗が。まるでトルコ代表とやるかのような雰囲気。

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そしてそんな感じのチームなのにものすごい声圧で応援するし、こちらが応援をすればものすごいブーイングが飛んでくる。これはガラタサライの試合を見に行った時の雰囲気とさほど変わらず、トルコ人の熱気すげえな、って改めて思いました。

試合はぼんやりとしたまま0-0で終了かと思いきや、最後の最後にPKを決められて0-1。

コペンハーゲンの敗北が秒読みになると、1階スタンドにいた観客やバシャクシェヒルの下部組織の選手までが声を揃えて中指立てながら「Fuck you! Fuck you! Fuck you Copenhagen!」の大合唱。もちろん腹は立つのだけれど、しっかりサッカーの国らしく教育されてるなぁと感心しました。おとなしく見ているよりかはそれくらいのほうがいい、という個人的感想です。結果が逆だったらめっためたにあおってるわけですからね。

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試合後しばらくは待機

ACL中国アウェイなどと同じで、バスにすぐさま乗るのではなくホームのファンがある程度はけるまで待機。このときにグループのリーダー格の人としゃべったりして(意外とフレンドリーでした。)、時間をつぶすなど。

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あと10分と警察が言って、10分経っても全然動き出す気配もなく、「まだなの?」とリーダーが聞くと「あと5分」と言われ、苛立ったファンがACAB(All COPS Are Bastards)の歌を歌ったりしましたが、結局そこから5分後くらいに動き出してバスに乗り込み、後は帰るだけ。

帰りは渋滞もないので半分以下の時間でスルタン・アフメトまで戻ってきました。サポーターは各々散り散りになってしまったし、時間も24時とかだったので宿に帰ることに。トラムの時間が悪かったので、3キロほど歩いて帰ることにしました。

 

歩いていると途中でたまたまFCコペンハーゲンのファンの集団と鉢合わせたのでかるく会話をしてると、「これからバーに行くけど一緒に行く?」と。お酒飲めないし、眠いしつかれていたけど、せっかくの機会なのでついていくことに。結果として自分のホステルのすぐ近くのバーに行くことになったので良かったです。

着くや否や歓迎のカクテルショットとEFESの500mlをごちそうされ、いろんな話をして、「次はゴール裏で待ってるよ」「チケットとかビールとか、必要なものは全部揃えとくから」などありがたい言葉をいただきまくりでした。

強豪とはいえインターナショナルに人気なチームではないからこそ、これだけいろいろ親切にしてくれるんだろうなぁと思うとありがたい限り。

 

コロナウイルスでいろんなイベントが中止や無観客になっているなかで、こうやって好きなクラブの試合を見れたことは非常にラッキーだったな、と思います。そんでもって、アウェイゲームだったこともあり普段経験できないようなことを経験できたのもまた良かったです。人との出会いも含めて、忘れられない経験になりました。留学前にまたテリアパルケンに行きたいなぁ、と思うばかりです。

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