2泊3日で西安に来てます。諸事情で公開するのはだいぶ後になると思うけど、暇だし記憶の薄れないうちに書いておきたいので、旅行中に書いています。
別にこれといった用事もないのだけれど、駒場祭が終わって、人間関係だとかその他諸々でモヤモヤしてたんですね。
で、友達に相談したら「なんか旅行とか楽しいことでもしたら?」って。
Skyscannerで「東京→すべての場所」で調べたら西安 8000円〜とか書いてあって「ファッ!!」てなったわけです。その場で航空券を購入してしまいました。
ちなみに旅行を提案して来た友達にも「ぶっ飛んでるなって思った」って言われました。そりゃ海外行くとは普通思わないよな。
そして人間関係のもやもやは旅行前に普通に解消されました。この辺にアホさが集約されてると思うのです。
というわけで今年3度目の中国。香港台湾も行ってるから実質5度目みたいなとこある。
旅の目的
とりあえず旅の目的としては日常から離れたい、というのが第一だったので、本来はWi-Fiも携帯も持って行かず、の予定でした。
が、留学書類提出関連でトラブって、携帯を持って行かざるを得ない羽目に。
ただ、下調べはしていかないとただ徒らに時間が過ぎてしまうなと感じたので、最低限の観光情報はPocketに入れておきました。滞在時間を考えるとそんなのんびりは出来ないし。
1日目
天津航空で西安へ。
今回の飛行機は天津航空。LCCだと思ってたんですけど、荷物も預けられるし機内食も出るし、どうやらそうでもないみたいで。
まずは3時間半かけて天津へ。
そこそこグッスリ寝れて、朝4時半に天津空港に到着。西安についてからご飯を食べる予定だったものの、普通にお腹が空いたのでトランジットの間にワンタンスープをいただきました。
5時半からやってるのは意外だったな。
お金おろしたてで100元札しかなくて、28元のスープに100元だしたらお釣りが返ってこず、「中国でもこういう目に遭うかーまじかよ〜」って萎えてたら5分くらいして返って来ました。おそらくお釣りがなかったっぽい。
天津で再度チェックインを済ませ(ボーディングタイム10分前)、なんとか西安行きに搭乗。2時間のフライトもグッスリ寝ました。
西安到着。目指すは兵馬俑
で、朝9時半に西安着。とりあえず市内に出ようということで、難なく西安駅行きのエアポートバスのチケットを購入。5度目となってくるとさすがに頻出用語(机场とか巴士とか售票とか)はわかるようになってくる。
1時間おきという情報もあったものの、どうやら20分おきらしい。片道25元。50元だしたら今度もお釣り返ってこなくて「あれー?」ってなってたら、どうやら意思の伝達ミスで2枚切符を買ってたらしい。伝えたらちゃんと25元返って来た。単語はわかっても中国語は本当に全く喋れません。知ってる単語は麻雀用語と「おいしい」「吐きそう」「可愛い」「トイレ」「こんにちは」「ありがとう」「私もう子供じゃないの」です。
で、この時点でまだこの日の予定を決めていなかった(というか、正確には兵馬俑に行くのを1日目にすべきか2日目にすべきかを決めてなかった)のですが、どうせホテルのチェックインもまだだし、兵馬俑行くとしたら西安駅から行く感じだったので、兵馬俑へ行くことに。
The中国、と行った感じの西安火车站
西安駅前でバスの乗り場案内図的なのがあってありがたかったものの、兵馬俑行きと書いてある系統はすべて地図に載ってないんですけど…
結局下調べした中に「游5に乗れ」って書いてあったので、それに従って東側の広場へ。バスが普通に止まってたので乗車。乗ったら添乗員が回って来て行き先を告げてお金を払うスタイル。だいたい1時間ほどで兵馬俑へ。降りた瞬間ビャンビャン面屋さんに激しく客引きされるも先へ進む。まあこの先でビャンビャン面食べたんですけど。
ビャンビャン面てのは西安の名物麺料理で、ビャンって漢字が中国一画数の多い漢字としても有名。日本にはタイトというそれよりも画数の多いのがあるけれど、ぶっちゃけこれはインチキじゃないか。ほうとうよりもう少し幅広の麺です。15元。廃れたお店だったけれど美味。
ビャンビャン麺を打つ女性
圧巻の兵馬俑
1〜3号坑が主な見所。まずは1番の見所、1号坑へ。最も保存状態が良くてデカイ。
というわけで中へ。デカさと兵士のずらりと並ぶ様子に「うおーすげぇー!」ってなった反面、「あれ、まだ発掘途中のとこもあるんだ」とか「以外と保存状態が良くないとこもあるんだな」なんて思ったりもしてしまった。
にしても英語による説明を見ながらだと十分に楽しめるものであった。
その後に3号坑、2号坑の順へ。3号坑は破損が激しく、2号坑はまだまだ発掘途中という感じ(?)であった。
2号坑、3号坑を見て思ったのが、数千年前の遺跡だし、これが普通の姿だよなあ、と。むしろ1号坑の一部の保存状態の良さがむしろ奇跡的なんだな、と。
そう思った後に1号坑を改めて見ると圧倒的だった。兵馬俑すごい
まだまだ時間もあったので、秦始皇帝陵へ。お墓ですね。
こちらもなかなか広いんですが、説明とかも何もないんで、博物院ほどは楽しめず。冬だから木々も所々枯れていたし。
とはいえ綺麗な場所で、心が洗われる感じが。
その後はマックのWi-Fiを拾って教務課と連絡を取ったりしつつ、16時回っていたのでぼちぼち西安市内へ戻ることに。
ホテル→回民街で食べ歩き
せっかく飛行機やすく取ったんだから、それ以外も安くしよう、と思い今回は1泊400円のユースホステルへ。口コミとか見るとコスパが良いとしてかなり有名なユースホステルらしい。
僕、知らない人と一緒の空間で寝泊まりするってあんま好きじゃないんですよね。でもまあ安さには変えられないということで、仕方なく。部屋は6人部屋で、チェックインした時には中国人二人組がすでにおり、僕の後に日本人の方が来たけど結局喋っておらず…
中国人二人組のうち1人は日本人と仕事をしてるらしく、少しだけ日本語を喋れました。仲良くなってしまえばユースホステルなんてへっちゃらです(あれっ)
で、もう夕方6時前でお腹もぼちぼち空いてきたので、回民街へ。
回民街ってのは、イスラム教徒街ですね。シルクロードの出発地ということもあり、もともとイスラム教徒がかなりいたそうで。今はそんなこともないんだろうけど、食文化や服装を見るに、それなりには残ってるんだろうな、と。そして通り中のいろんなところにアラビア文字が。中国でアラビア文字は新鮮ですね。
さて、食べ歩きです。まずは羊肉串。文字通りそのままです。うんめぇ〜
次は肉夹馍。簡単にいうとピタパンみたいなのに肉を挟んだ料理です。
これも普通にうまかった。ただただ、煮込んだ肉をひたすら包丁でみじん切りにする仕事をしていた劇団ひとり似のお兄ちゃんの精神状態が心配である。あれは病んでる人のみじん切りのやり方
その次は黄桂柿子餅。餡の入った餅を揚げたような食べ物。個人的には可もなく不可もなく。でも好きな人は好きなんじゃないかな。
そろそろお腹も一杯になってきたので、次が最後、と決めて気になっていた羊肉泡馍を。
これは食べ歩きというよりお店に入らないと食べられない系だったので、繁盛してるお店に入って迷わず注文。
羊肉を山椒などの入ったスープで煮込み、その中に小麦粉の小塊がたくさん入ってる料理。美味い、美味いんだけどとにかく重い。これは西安の料理大体に共通してる気がするのだけど、重たい。胃薬飲まないと翌日死ぬな、と思うくらい重いのです。
残すのもはばかられるので、頑張って完食して夕食終了。お腹がクタクタ。
そんなこんなで1日目終了。
2日目
朝9時に二度寝を経て起床。大明宮、大雁塔、城壁サイクリングはやるつもりではあったものの、順番は決めておらず。
まあでも、宿の位置的に大明宮かなーと思ってまずは大明宮へ。地下鉄の駅からだと1キロちょい歩く。歩いてる途中で朝ごはんを食べていないことに気づき、たまたまあった肉まん屋さんでニラまんを購入。2つで2元。やすっ
大明宮
大明宮、唐の時代にできたとかなんとかで一応世界遺産。公園としてはとにかく馬鹿でかい。発掘部分は有料で、ただの公園部分は無料。
無料のとこは、日本の公園みたいに芝生が敷いてあるとかではなく、とにかく石畳のだだっ広い広場。
ここではおじさんおばさんによる日常が繰り広げられている。
凧揚げをする人、蹴鞠のようなものをする人、ラジオ体操、太極拳をする人等々…
異国の日常を観察するのは楽しいよね(楽しいよね?)
リールを使った凧揚げ、ガチ度が違う
有料部分は大人が60元くらい。学生証見せたら半額に。この国では国際学生証なんてものがなくても学生証見せたら大抵割り引いてくれます。優しい。
朝ということで誰もいなくて、音楽が流れる中優雅に散歩してました。「ああ2限ぶっち…」なんて思いながら
とにかくむちゃくちゃ大きかった。
西安駅に出て、城壁登ろう!と思ったものの登る方法がわからず、結局大雁塔へ行くことに。
大雁塔
大雁塔はあの三蔵法師が建ててくれって言って建った塔だそうな。これも世界遺産です。
大雁塔まで行くバスの系統が西安駅に書いてあったのでそれに乗ったら、着く1キロ手前で明後日の方向へ曲がるじゃありませんか。今思えば迂回して大雁塔に行ったのかもしれないけど、そんなこと考える間も無く次のバス停でバスを飛び降り、2キロ歩きました。この時点で多分8キロ近く歩いてる。
お昼時だったので、栄えてる適当なお店に入って涼皮(米粉で作った平べったい麺と野菜、スープを絡めた冷製麺)をいただく。
秘制と麻辣があってどっちにしようか迷ったけれど、この国で麻辣と付くものを頼んではいけないと直感的に感じたので前者を注文。正解でした。前者も十分辛い。6元。やすっ
ひたすら歩いてやっと着いた大雁塔、こちらも中に入るのにお金が入りますが、今回も学割で30元ほど。
塔の上まで登れるけれど階段が急で結構きつい。上からの眺めは綺麗なんだけれど。
大気の汚さがよくわかる
階段降りたあたりから足に異変が来て、太ももが攣るという。さすがにまずそうだったので、20分ほど休んでから城壁へ。
城壁
2号線を使って城壁南門へ。目的はレンタサイクル。値段とかを大して調べずに行ったら、デポジット200元+45元でほぼ無一文に。むしろ245元持ってた俺偉い。
城壁の外周は14キロほど。杜甫の春望でも言及されてるような歴史のある城壁なのです。
レンガの上を走るためとにかく凸凹だし、自転車は変速ギア付いてないしで環境は良くなかったけれど、なかなかいいサイクリングが楽しめたかなーと。この街、主要な観光施設はどこもかしこもBGM付いてるんですよね〜。それがとても良い。
再び回民街
どうせ飯は回民街で食べるんだろうなーと思い、回民街のある钟楼駅へ。
とてこの時点でまだ16時半。どこかで甘いものを食べて一息しようと思いぶらぶらしてたら芋圓屋さんが!!
芋圓っておしるこみたいな感じなのだけれど、台湾で食べたのがなかなか美味しかったのでここへ。
で、芋圓食べながらこの記事を書いていたはずなのに気づいたら2時間も爆睡していて、芋圓も運ばれていたという…
そしてもう夕ご飯の時間だったのでぼちぼち回民街へ。
まずは、ちゃんとしたビャンビャン麺を食べたいなと思ったのでそこそこ混んでるビャンビャン麺のお店へ。
特色ビャンビャン麺なるものが28元だったのでこれをいただくことに。見た目さっぱりしてそうだけど結構濃い味だった。
美味しかったんだけど誤算としては、量が多くてこれだけでお腹いっぱいになってしまったこと…笑
とはいえ、これだけで帰るわけにはいかないので、最後にもう1つくらい食おうと思って探していると灌湯包(=小籠包)の文字が。牛肉灌湯包8個入りが16元だったのでこれを注文。
普通に美味でした。
映画館で君の名はをやってるという噂を耳にし、この後見に行きたかったのだけれど歩きすぎて疲れたので2日目はこれにて終了。ごちそうさまでした。
3日目
3日目はまあ特に何もないのだけれど。
揚げパン(1元)を朝ご飯としていただいたあと、ユースホステルをチェックアウトして空港へ。
飛行機チェックインを早めに済ませて、早めの昼食へ。ここでもやっぱり涼皮が目立つので涼皮をいただくことに。15元。コスパと外れのなさという意味では西安では涼皮が一番。
空港ではフリーWi-Fiが使えたので、経由地の天津の情報を収集して搭乗に備える。
そしておれ史上最大に「昔の中国」っぽい飛行機で天津へ。
経由地、天津でプチ観光
天津着が14:50、出発予定時刻が21:00とだいぶ時間があったので、せっかくならと思い天津市内へ出ることに。
天津空港から天津市内までは地下鉄で30分、4元。西安に比べると幾分か便利。
とりあえず建国道駅あたりに観光地がいくつかあるということだったので、ここら辺を観光することに。
イタリア租界地だったこともあり、西安とは打って変わって欧風な街並み。
ただ、思ったより栄えてないなあ〜という感じご否めなかった。もう少し上海みたいなのを期待してたのだけど、人はどこにいるんだ!という感じ笑
ただ、欧風な街並みだけではなく中国っぽい街並みのところもあって、お土産を買いたかったのでそちらの方に。
まあここもそんな栄えてはないんだけど、とりあえ名物お菓子、麻花(サーターアンダギーに近い感じ?)と栗のお菓子を購入。
ついでに、みる角度によって毛沢東、周恩来、朱德が現れる3D下敷きを購入。面白いけど絶対いらないクソお土産を探す才能は人一倍ある気がする。
夜になってみると、「なんかこの街って人のいない横浜って感じだなー」という感想を抱きました。多分わかってくれる人はまあまあいるはず。
一通り歩いてだいぶ満足したので、予定より少し早めに空港へ戻ることに。
そして戻ったらびっくりですよ。定刻21:00のフライトが24:40に変更になってるではありませんか。中国系の航空会社がLCC、レガシー関係なくしょっちゅうディレイするのは知っていたものの(江蘇蘇寧の時も上海上港の時も食らってる)、最後に一発パンチの効いたことしてくれます。
奇跡的に安定したWi-Fi環境、VPNも繋がったので日本を出て初めてSNSに繋ぐなど。やっぱりSNSは偉大です。
結局搭乗時刻が1時間遅れ、飛行機に乗ったのが1時前でした。
そんなこんなでの一人旅でしたが、なかなかに楽しかったです。今年は8回渡航したらしいです。
来年も頑張ります。