備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

クリスチャニアと自転車

こんばんは。日本的にはおはようございます。

結局1秒も勉強してません。いや、意志が弱いとかそういうのではなくて、教科書を取りに南キャンパス(コペンハーゲン大学は4つほどキャンパスがあるらしく、その内の一つ)の事務所に向かったら、着いた20分前に事務所の営業が終わっていて教科書が受け取れなかったのです。まあちゃんと調べろよって話ですが。

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南キャンパス。めっちゃ綺麗

 

で、何もしないで帰るのもなー、と思ったので、寮から南キャンパスまでの通り道にあるクリスチャニアという地域に寄ってきました。

クリスチャニアとは?

クリスチャニアっていう響きだけだとなんか教会でもあるのかな?っていう気がしますが、そんな聖なる雰囲気とは全く対照的な、スゲー場所です。

ヒッピーの楽園だとか、無法地帯だとか、いろんな言われ方がされてますが、政府が全く介入していない、故に大麻も暗黙の了解でOKになっている、そんな地域です。

って書くと物々しい場所なのか?とも言われそうですが、入ってみると観光客もとても多くルールさえ守れば極めて安全な場所で、危ないのは凶暴な目つきをした野良犬くらいです。

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クリスチャニアの入り口。

 

実際デンマーク渡航する前にも、デンマークへ行ったいろんな人からクリスチャニアの話は耳にしていたので一回は見ておきたいな、と思っていた場所でしたが想像以上にクレイジーで、かつ行ってよかったなと思うような場所でした。

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もはや標識は意味不明だが、ワンダーランドなのは確か笑

赤に3つの丸クリスチャニアのマークです。

クリスチャニアにおける大麻について

前述のとおりクリスチャニアでは大麻が買え、皆当たり前のように吸っています。

Pushers Streetという一帯が販売地域になっていて、近づくと嗅いだことのない変な臭いに気づくことでしょう。刺激臭とはちょっと違う、でもなんかやばそうな臭いが充満していました。

観光するうえで最も注意しないといけないのは、大麻の販売されている一帯は撮影禁止だということ。

ほかのブログとかで見るNoPhotoの看板が今日行った時にはなかったので、そこに住んでる人に聞いたら「Pushers Streetは写真はダメだけど、それ以外は自由に撮っていいよ」と言っていたのでルールは変わってないようです。基本的にアーティスティックなグラフィティ多めな場所なので写真は撮りたくなるんだけど、ここだけは注意です。

で、みんな大麻吸っているっていうとやばそうな感じですが、「SAY NO TO HARD DRUG」がひとつの合言葉になっており、覚せい剤などのハードドラッグの販売は一切されていませんでした。まあなんで、「人に迷惑かけない程度に楽しくやろうよ」ってのが彼らの信条なんだと思います。

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このさきで大麻が売られています

 

クリスチャニアの魅力

まず個人的に感じたのは、先進国かつ高福祉な国で、街並みも欧州トップクラスに綺麗、そんなコペンハーゲンにおいて突如として現れる無法地帯クリスチャニアという地域は異質な存在そのものだなーと。まずそのギャップにとても驚かされます。

そしてめちゃくちゃに落書きされた建物が連なる中で大麻を売る人たち、土産物を売っている人たち、そしてそれを買う人たち、昼間から酒を飲む人、スケートボードを楽しむイケイケな若い連中、ととにかく自由な様に圧倒されると思います。

警察の介入がなく、「楽しく平和にやろうよ」といったコンセプトの自治区なので本当にみんな自由にのびのびとやっているなといった印象を受けました。

いろいろ行き詰まって何もかも嫌になった時にはクリスチャニアの丘でゴロゴロするのも良さそうだな、とも。

吸うも吸わぬもここでは自己責任だとは思うのでそれに関する善悪は置いておくとして、社会科見学的な観点で是非とも訪れるべき場所だなあと思いました。

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グラフィティとかは普通にすごい。一帯がこんな感じで落書きだらけです。

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クリスチャニアにはこんな落ち着く場所もあります

 

デンマークで自転車に乗る際注意しないといけないこと

急に話が変わります。

コペンハーゲンでの移動手段って何がいいと思う?」って聞かれたら行く場所にかかわらず「チャリ」って答えると思うんですが、とはいえこの街で自転車に乗るにはいくつかルールを把握しておかないといけないので、チャリに乗る上でのルールとかを書いてみたいと思います。

  • ハンドサインを使おう

乗っているとみんな手を挙げたり横に出したりしているのを目撃しますが、これは右折左折や停止のサインなので覚えておく必要があります。といっても簡単で、曲がる方向に手を出すか、停止なら挙手、といった感じです。

  • 左折の時は二段階左折

これも重要なルール。交差点を左折するときは車の有無にかかわらず2段階で左折しないといけません。

  • キープライト

自転車道はだいたい2m位の幅があるのですが、車と同じで走行レーン+追い越しレーン、といった想定の幅です。なんで追い越すとき以外は右に寄りましょう。こっちの人はママチャリだろうがなんだろうが猛スピードで追い抜いていきます。

  • 追い越しは左から

キープライトに通ずる話ですね。

  • 基本的に信号は自転車用のもの、なければ車用のもの

ちょっと小さめの、日本では見かけない信号があると思います。それが自転車用の信号なので、注意しましょう。なければ車と同じです。ちなみにこっちは赤から青になる前に、黄色と赤が同時に光ります。この時点でペダルに足をかけるとスムーズに出発できるのではないでしょうか。

  • ブレーキがたまに日本と違う

ブレーキが片方しかついていない自転車がたまにあるそうで、ペダルを後ろに回すことでブレーキがかかるようです。これに乗る際は最初にあらかじめ知っておかないと大惨事になりかねないので、自転車を買う/借りた場合には確認してみてください。

  • バイクに注意

合法なのか違法なのか知りませんが、自転車道にたまにバイクが走ってます。音でわかるとはいえ結構怖いので注意。

  • 公園内の走行について

 コペンハーゲンの中心部の公園においての自転車の走行は禁止されているので、降りて通行したほうが良いです。その他いくつか市の中心部では走行禁止場所があるので、Round Towerがあるあたりの中心を移動するときは周りの自転車の挙動や標識を見て動くのが良いと思います。

 

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信号待ち。とにかく自転車がめちゃくちゃ多い!

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たまに車の右折レーンと自転車道が融合するんですが、そんな暁にはこんなシーンが見られます。

クリスチャニアバイク

またクリスチャニアか、っていうとそうではなくどちらかというとデンマークの面白い自転車の話です。

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デンマークの街を歩いているとこんな面白い形をした自転車をよく見かけると思いますが、これはクリスチャニアバイクといった名称のバイクで、前の荷台には荷物を載せたり人が乗ってたりします(こどもとか犬が乗っていることが多い)

折角なんで1度くらいは乗ってみたいなーと思ってたりします。まあこれ、車幅がかなり広くなってしまうんで、自転車道が整備されているデンマークならではのアイデアだよなあ、と感心してしまいました。

 

なんとも締まりのない文章ですが、コペンハーゲンに来たらクリスチャニアに行くべし!です