備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

撮りたいのは多様性である、という気付き

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東京系のインスタグラムアカウントを作ってから、1週間くらいが経った。自己満足で作ったものの、やはり公開するからには見てほしいという欲も出てきて、何を撮ろう、何を載せようか迷ったりもするものの、やっぱり周りは気にせず自分の感性に合うものを載せよう、と最近思いつつある。

 

ちょっも前にこんなツイートをした。

 

実はこのツイートはまた別のことを複数人でやろうとして、その際のツイート。だけどそれのスタートが思ってたより遅くなりそうなのと、FC東京関連のデザインとかもたくさんしてきてアウトプットの場が欲しいなあ、と思ってたことから上記のInstagramアカウントを作った。

 

このツイートで「誰でもいいよ」的な旨を書いた真意は、単によりたくさんの人の目に留まって欲しいためだった。実績もない自分がモデルやインスタグラマーにオファーを出せるとも思えないし、それなら一般人で立候補してくれる方がこちらとしてもありがたい。こうツイートしつつも、その時の自分が思い描いていたのは美形のモデルに準ずるような人たちの写真だった。

が、今もっている考えは違う。違うというか、真逆だ。モデルなんてほんの一部でいい。そういう考えに至ったのは、自分がサポーターだからに他ならないと思う。

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サンダーランドこそ我が人生、というイギリスのサンダーランドというチームに焦点を当てたドキュメンタリーをご存知だろうか。

Netflixに入っていれば全エピソード観れるので、サポーターな方々には是非とも見ていただきたい。

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残酷なまでに真実を描いたこのドキュメンタリーではサポーターへのインタビューがそれなりのウェイトを占めている。昇格を目標にしながら全然勝てないチームに対して、サポーターは時には毒を吐き、時には諦めの境地に達したかのような言葉をインタビュアーに放ちつつも、チームが勝てば喜び、称える。そんなチームに対する変わらぬ愛は確かに垣間見えた。限りなくリアルを映しているところがこのドキュメンタリーのいいところ、だと個人的に思う。

このドキュメンタリーでは、有名人にインタビューするのではなく、肉屋のおっちゃんとかもう本当にそこらへんにいるおじさんにインタビューしている。こういったところにリアルを感じたし、このドキュメンタリーに対する共感を得ることが出来たんだと思う。

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これはボカのサポーターにフォーカスしたインスタグラムのアカウントだ。

単純にこのアカウント単体を見てもおしゃれだな、と思うが、個人的に惹かれたのは若い女の子の写真ではなく、おばあちゃんが微笑みながらリケルメの写真を持っている写真や楽しそうにクンビアを踊るおばちゃんの動画、青と黄色のアイスを頬張る小さい子供の写真だった。

 
 
 
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なんにしてもこのおばあちゃんの写真は最高だ。直感的に最高だ、と思ったわけだが、理由を考えてみると、多分自分に無意識に重ねてしまうからだろう。自分はおばあちゃんでもないしそもそも女性でもないわけだけれども、少なくともこの写真を見ると「昔からボカを応援してきたのだろうか」とか、「年をとってもこうやってボカに対して愛情を注げるなんて素敵だなあ」とか、「自分が将来年老いても『梶山陽平のスルーパスはなぁ』って微笑みながら語ったりするんだろうか」といろいろ考えてしまう。

これが先ほどのサンダーランドのドキュメンタリーのようにリアルを映し出しているのか、というとそういうわけではないと思う。皆が同じビンテージユニフォームを持っているわけではないだろうし、もしかすると被写体がみんなボケンセでもないかもしれない。しかしノンフィクションではないにせよ、この写真はサポーターが少なからず持っているであろう理想像や、サポーターの歴史・文化を想起させるにはもってこいの写真だと思う。

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チームへの愛を感じられるサンダーランドのドキュメンタリーやボカのこの写真はとても好きだ。場所も応援してるチームも違うが、自分自身も同じようにひとつのチームをひたすらに応援しているからだと思う。そして上の例2つはサポーターが1つのチームを応援することにおいて経験する言語化し難い小さな幸せや喜び、時として訪れる絶望や怒りといったものを見事に表現しているような気がする。

 

 

この二つを見た今、自分が撮りたいのはモデルよりも等身大のサポーターなんじゃないか、と思う。それこそ八百屋のおじちゃんがユニフォームきながら野菜売ってるとか、小学生がユニフォームきながらランドセル背負って学校へ向かってる、そんな写真が撮れたら最高じゃん、って思う。現代風にいえばエモいのだ。

 

スタジアムの中には多種多様な人がいる。職業も、各々のバックグラウンドも、チームに対する考え方も本当に多様で、それでいて同じチームを自身のアイデンティティとして持つことで繋がるというところが面白い、と個人的に思う。だからこそ、一見繋がらなさそうな多種多様な人たちがユニフォームを着ている写真をまとめていけば面白いんじゃないかな、と思うし、そっちのほうがリアリティもある。そしてそのリアリティにサポーター心をくすぐられるのではないか、とも。 

 

 

というわけで、あらためて。色んなサポーターの写真を撮りたいな、と思ってます。今は知り合い中心にアプローチしてることもあって学生が多くなってるけれど、いずれは年齢も容姿も性別も多様な写真を撮っていければなあ、と思います。試合日にもカメラを持っていくので声をかけていただくか、事前に連絡をして頂ければ。