備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

アフリカ旅行記-ウガンダ①

1日目(0日目)

ルワンダキガリのニャブゴゴ・バスターミナルは昼よりも落ち着いている気がする。

午後8時40分にターミナルに着き、9時発のバスが来るのを待つ。

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バスターミナルといっても日本のように整理されているわけでもなく、巨大な空き地に膨大な数のバスが駐車しているといった感じだ。カンパラ行きのバスはなかなか来ず不安になる。周りの人にはここで待っていれば大丈夫と言われたので待つこと20分ほど、やっとバスが来る。

バスは思ったより狭いし、思ったよりも昔のバスといった感じだ。まあ仕方ない。バスは瞬く間に満員になった。しかし荷物を持って乗ったのは大失敗で、全く身動きが取れない。

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日付が変わるか変わらないか、くらいの時間に国境に着く。ルワンダ側を出国し、ウガンダ側まで歩く。ウガンダ側の国境審査は一瞬で終わった。

審査が終わると両替商が寄ってくるが、大してレートがよくないので無視してバスに再び乗り込む。今度はサブのリュックに必要なものだけ詰めて、それ以外はバスのトランクに入れた。

待てど待てどバスは出発せず、時差が1時間進んだこともあって出発したのは午前3時前。寝心地は悪いがとりあえず寝る。深夜だろうが何だろうが、よく停車して乗客は下車するしそのたびに灯りがつくので起こされてしまう。そして地図をみて「まだまだか…」と思い眠りにつく。これを10回近く繰り返して、午前11時過ぎ、やっとカンパラのバスターミナルに到着した。12時間超の長旅だった。

 

カンパラの中心街はケニアルワンダと比べるとだいぶカオスだ。車やバイクの台数も多いし、人の密度も高い。街からエネルギーを感じるし、カメルーンで見た光景を思い出す。

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そして声をかけられる回数も多くなる。ニーハオ!チャイナ!などなど。ただルワンダと違うのは、ルワンダはただただ挨拶をしてくれている場合が多いのに対してウガンダのこれは商業っ気がある印象を抱く。彼らと話している余裕はあまりないので無視して歩く。

両替屋で両替を済ませ、携帯電話回線の会社のサービスセンターに行く。が、列に並んで待てども待てども進まない。自分の前に並んでいたおばちゃんが警備員に不満をぶちまけるものの状況は変わらない。しかしこの国のおばちゃんの強さを見せつけられた気がする。

思えば朝から何も食べてないし飲んでもない状態だったので、だいぶ体力的には限界が来ていた。1時間ほど並び、もうあきらめてご飯を先に食べようかと思った矢先、やっとサービスセンターに入れた。SIMカードを無事契約し、ネットも開通したので宿に向かう。

宿に近づくにつれて、最初に見たカオスさは徐々になくなっていき、逆にゴルフ場やショッピングモールなどの近代的な設備が増えてくる。この辺のカオスと秩序の塩梅は個人的には好みだなと感じた。

宿にチェックインしシャワーを浴び、街に出る。

宿に行く際に目立っていたAcacia Mallというショッピングモールに入ると、その近代的な綺麗さに驚いた。内装の綺麗さもそうなのだけれど、他と圧倒的に違うのは、中に外資がたくさん入っていること。AdidasやPuma、Hummelなどが入っていたのにはかなりびっくりした。まあ値段は日本よりもだいぶ高いし、Hummelに至っては隣のフードコートからの煙がめちゃくちゃ入っていて屋台臭がすごかったのだけれど、それでもこの発展具合はすごい。

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モールの中にはカルフールもあり、主に外国人や富裕層向けといった感じだ。中には中国製品を扱う棚もあり、中国人の多さ(というか影響力の強さ)がうかがえる。そういえば中国語の看板はこれまでの都市以上に頻繁に見かける気がする。

 

ウガンダに来た主な目的は人に会うことだったけれど、街のコントラストを見るに街歩きも楽しそうだな、と思った。

 

4日目

初日から泊まっていた宿のドミトリールームが微妙だったので宿を移って翌日、せっかっくなにも予定のない日だったので赤道直下のモニュメントに行くことにする。モニュメントまではカンパラの中心地近くのTaxi Parkというところからミニバス(ウガンダではTaxiと呼ぶ)に乗って2時間ほどで行ける。

まずはバスに乗る前に、中心地近くのOwino Marketという大きそうな市場に行って布を物色しに行く。カメルーンで作ったオーダーメイドのシャツをかなり気に入ってるので、できればもう一着くらい作りたい。

Owino Marketに着く。明らかに市場内はカオスだろうけれど、意を決して中に突入してみる。そこには今まで見てきた中でも指折りのカオスが広がっていた。格子状に張り巡らされた狭い道を人々が行き交い、両サイドには様々な店が並んでいる。香辛料の店、野菜の店、Gナッツソース(ピーナッツのソース)を売っている店、魚の店といった食品点だけでなく、靴屋、布屋、衣服を取り扱ってるお店、紙を売ってるお店、ガラクタ屋と、とにかく多様なお店が恐ろしい密度で並んでいる。結果として2メートル歩けば様相も変わるし匂いも変わる、という感じで、面白い以上に圧倒される。とにかくカオスを煮詰めた場所といった感じだった。

結局何も買わなかったのだけれど、ここのマーケットは歩いているだけでかなり楽しめた。

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New Taxi Parkに行く。Masaka行きのバスに乗って途中で降りればいいはずなのでMasaka行きのバスを探す。基本的には客引きが呼び込んでいるかバスに行き先が書いてあるのでMasakaの文字を見つければいいのだけどなかなか見当たらない。あまり頼りたくないが、その辺にいる人に聞くと「ついてこい」と誘導される。違う場所に誘導されるのはなんだか少し怪訝に感じるが、まあそうなんだろうということでついていく。そうするとMasaka行きのバスは実際にあって、中にも人は乗っている。まあ大丈夫だろうということでお金を払ってチケットを買い乗る。

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アフリカの中長距離のミニバスの多くは時刻表が存在せず、人が集まったら出発する、という形をとるところが多い。自分が乗ったバスにはすでに6-7割ほど乗っていたので、まあ1時間ほどで出発すればいいかな、なんて考えていた。が、甘かった。1時間に乗ってきたのはわずか2人で、出発する気配もない。車内の風通しは悪く日差しのせいでどんどん暑くなっていく。

風通しを良くするために窓を開けていると、色んな人がものを売りに来る。正直何もいらないので、Noという。軽く50人以上とはやり取りした気がする。「Bluetoothイヤホン買ってくれよ」と言われ「持ってるからいらないよ」というと、「いや、お前が持ってるかどうかとか関係ないんだ、俺は金が欲しいんだよ」と言われたりする。正直でよろしいけれど、それを言われて買う人がいるだろうか。

結局3時間ほど待っただろうか。全く発車せず、このままだと向こうに着くのが夕方になってしまう。日帰りで行きたかったのでそれは勘弁だし、なによりも雨季なので夕立というリスクがある。ということでバスを降りることにした。チケット代は勿体ないが仕方ない。別に騙されたわけでもないと思うけれど、これだけ待たされちゃあどうしようもない。

しかしこれだけ待たされているのにも関わらず文句の一つも言わずに待っている乗客はすごいと思う。アフリカの時間の流れの緩さを改めて実感した。

だいぶ精神的に疲れたし、「やっぱ普通の観光向いてないな」ってなった。宿に向かって歩き始めるや否や雲行きが怪しくなってきたので、とりあえずバイクタクシーを捕まえて急いで帰る。着いて2分ほどしたら嵐のような豪雨が降り始めたので、結果的に正解だったように思う。

ドッと疲れた。こんな時は、と思いEVISBEATSの良い時間を聞いていたらいつの間にか寝落ちしてしまっていた。