ほとんどの人は人生で一度や二度は”ケバブ”という食べ物を口にしていると思います。
とくにコペンハーゲンのような物価の高い国においては、安くてかつハズレがない、という点でとくに重宝されます。
しかしここである質問に大抵の人はぶち当たるのです。「ケバブとは一体何なのか?」と。
そしてまた海外にいると、“シャワルマ”という名前で同様の食べ物をよく目にします。そしてまた疑問が浮かび上がるのです。「シャワルマとケバブの違いとは何なのか?」と。
その謎を紐解くべく、我々取材班はケバブの本場とされるトルコへと向かったのであった…
と書いてありますが実際には現地よりもインターネットソースのが多いです。すみません
ケバブとは何か
まずはここから。ケバブとはなんなのでしょうか。我らがWikipediaによると
ケバブは、中東とその周辺地域で供される、肉・魚・野菜などをローストして調理する料理の総称。アラビア文字表記はكباب(kabāb) で、日本語ではカバブという表記も一般的である。
中東諸言語のうちで「ケバブ」はトルコ語に由来するものであるが、現代トルコ語では語末の子音が無声化して「kebap」と表記される。その他周辺各国では、カワープ(ウイグル)、ケベプ(キルギス)、カバーブ(インド・パキスタン・アフガニスタン・アラブ)、キャバーブ(イラン)、チェヴァプ(バルカン)などと呼ばれる。
ということで、ケバブの定義は我々の想像以上に広いのです。トルコ料理屋などに行ってメニューを見てみてみると、いたるところにケバブもしくはカバブの文字を見かけますが、それらは大抵想像するケバブではないものが多いです。
またケバブはトルコ語に由来するもの、ということなのでケバブ=トルコのイメージが強いのでしょう。
では一体我々のイメージするあのケバブとは一体何なのでしょうか?
ケバブの種類について
ケバブのもっとも典型的な調理法は、四角形に切った肉を串に刺して焼いたものである。トルコでは、串焼きのケバブのほか、ヨーグルトを添えて食べるイスケンデルケバブ (İskender Kebabı) や、味付けした肉を重ねて固まりにし、回転させながら焼いたものを削ぎ切りしたドネルケバブ (Döner Kebabı) などのバリエーションがあり、様々な焼肉料理がケバブと総称される。なお、焼く代わりに煮込んだり、揚げたり、蒸したりする肉料理もカバブと呼ばれることがある。ウイグルのカワープも炒め肉も含めた焼肉の総称である。
ということだそうで、我々非トルコ人が最もよく食するケバブ、最もイメージするであろうケバブは、ドネルケバブをさします。おそらくケバブのなかでもドネルケバブが最も手軽で見栄えもよく、うまかったから世界中に爆発的に広まったのでしょう。その結果日本などではドネルケバブと言わなくとも、ケバブ=ドネルケバブの印象が根付いたのかなと思われます。
日本では、古くからインド料理としてのシークカバブがシシカバブーと呼ばれ親しまれてきたが、新宿や原宿、六本木、秋葉原、千葉、名古屋など、自称在日トルコ人(多くは在日イラン人)が増加している都市部でドネルケバブを供する屋台や移動販売車の数が増えてきた。
自称在日トルコ人(多くは在日イラン人)
ヨーロッパではドイツへの移民がドネルケバブを定着させたとか。
アメリカではケバブというとむしろシシカバブの方を指すそうで、これは結構意外。
ちなみにDönerはトルコ語で「回転」の意味。Döner merdivenでらせん階段、Döner sermayeで回転資本を表すそうです。
ではシャワルマについてみてみましょう
シャワルマとは何か
シャワルマは日本だとあまり目にしないワードですがコペンハーゲンだとドネルケバブをシャワルマとして売り出している地域も多い印象。
僕がシャワルマの名前を初めて聞いたのはドーハでの中東料理屋さんにてでした。
僕がWikipediaでシャワルマを参照したのが2月で、この時は日本語版のWikipediaの情報は薄かったのですが、今見たら幾分か詳しくなってて笑える。僕が書くまでもなさそうですが一応
「シャワルマ」という言葉は、「回転」を意味する(この場合は、肉を回転する鉄串に刺した状態であぶる技術に関係した言葉)トルコ語の「çevirme」という単語に由来する[5]。似たような命名の規則が、ドネルケバブ(döner kebab)の「döner」やギロピタ(gyros)などにも適用されたが、いずれ言葉も回転させてあぶるといった調理のメカニズムを参照している。
ということでシャワルマはおもにドネルケバブのように、鉄串に肉ぶっ刺して回転させて炙り、それを切り落としたものを言うそうで。ここに出てくるçevirmeという単語は「チェヴィルメ」のような発音です。
原理は一緒ですがレヴァント地域におけるドネルケバブ=シャワルマ、という認識が正しそう。
さまざまなケバブ
トルコではもっぱらケバブばっかり食ってたので、トルコで食べてきた様々なケバブを紹介していこうと思います。
こちらはラムのシシカバブの入ったロール状のもの。この手のケバブはトルコではDürüm(rollの意味)といった名前で親しまれていました。デンマークだとDrumって書かれてるやつですね。
アイランというしょっぱい飲むヨーグルトとセットで300円ほど。アイラン初体験だったのですが久々に味で衝撃を受けた気がする。炭火で焼いたラムと相性はとても良いのはわかるんだけど、それ以上にヨーグルトがしょっぱいという時点でだいぶ体が受け付けなかった、、
ケバブ自体はめちゃくちゃうまかったです。
これは壺ケバブ。カッパドキアを中心に有名だそうで、ローストしてんのかどうかしらないけどケバブはケバブ。
カッパドキアのアヴァノスという都市では陶器作りが有名だそうで、それゆえにこのケバブも有名なんだとか。
壺に野菜と肉をつめてシチューのように煮込み、食べる前にかち割るといった、視覚的にも楽しめる一品。味は中東のよくある煮込み料理ってかんじでしたが無難に美味しかったです。ちなみにイスタンブールでも食べられます。
さいごはドネルケバブ。こちらもdürümです。
ドネルケバブだしコペンハーゲンとそんなに変わらないかな?っておもったらビビるくらい美味しかった。コペンハーゲンのドネルケバブは日本の屋台とかで食べられるようなのと大して変わらない味で、まあだからそこそこ普通に美味しい、という感じなんだけど、トルコのドネルケバブがここまで差をつけてるとは思いもよらなかった、くらい美味しかった。多分店舗にもよるんだろうけど、めちゃくちゃ店舗がいっぱいあるので食べ歩きをしてみてください。
コペンハーゲンでの安いケバブ
安くて腹にたまるケバブはコペンハーゲンの学生の生命線。というわけで市内二つの安ケバブ屋を最後に紹介しておこうと思います。
どちらも時間限定ではありますが15kr(300円しないくらい)でドネルケバブが食べられます。積極的に利用していきましょう。
以上、トルコ旅行を踏まえたうえでのケバブレポートでした!今後のあなたのケバブライフに幸あらんことを!
そういえばこんなことも最近ありましたね。よかったですね。