備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

搭乗拒否、そして冒険の始まり

- 1/6 ベオグラードの宿にて

 

大変な1日だった。というかエネルギーを全て奪われてさらに宿でも奪われ続けている。
本音を言ってしまえば今すぐ我が家でゆっくりしたいし、でもコペンハーゲンに帰ればまた日常、大変な量な課題だとか、いろんなものが待ってる。今を表すならまさしく絶望である。こんな感情を感じたのはいつぶりだろうかってくらい。多分精神的な疲労って意味では過去最高ではなかろうか。

事の発端は1/6の朝。6:20のフライトでテルアビブに飛ぶ予定だったので、空港の硬い椅子で3時間ほど寝て、多少体温を奪われつつもゲートへと向かう。
疲れも残っていたのでゲートでは椅子に座り、列が空くのを待っていた。自分の番になって航空券をかざすと、「Not Available」の文字が。まあエラーは割と何度か経験しているのでそんなもんだろうって思ったら何人かも同じように待たされているらしい。
異変に気付いたのはその後。乗客がゲート前で慌ただしく荷物をつめていると係員が「これが最後のバスだから、逃したら乗れませんよ。飛行機はあなたを待ってくれないですよ」と。自分含めた数人は放置されているのにもかかわらず。ここら辺で待たされていた10人弱全員が「自分たちは乗れないだろう」という事実に気づき、激怒する人もいれば泣く人もおり、かつ平常心を保つ人も。自分も後者で、まあなんとかなるだろうと思っていた。

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どうやら空港職員に聞くと、機材が急に変更となり、その結果乗れない人が出たという事らしく。そんなことあるのかよと思いつつももう一度入国手続きを。

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なかなか珍しい空路で同日出入国の印


そしてその後は諸々の手続き。航空会社(Wizz)によると、
ブダペストからのwizzエアーの直行便は2日後までない
ブダペスト発の経由便など、領収書を取ってさえいればRefundに応じる
③その他これによって出た損害は全て補償する
ということだった。
最短でもテルアビブにはその日の深夜にしか着かない。元々の行程は、テルアビブの後はギリシャアテネに飛ぶことになっていた。これを踏まえて旅の時間も有限だと思った自分は、テルアビブには向かわずバルカン半島を陸路で縦断するという考えが脳裏に浮かんだ。ブダペスト で泊まっていた日本人宿では同じくバルカン半島を縦断している人たちがたくさんいたので、きっとそれに触発されたんだと思う。

今振り返ってみればバルカン半島をまわってる人たちはかなりの時間をかけて回っていたわけで、せいぜい5日で回ろうというのは可能だけど最適解ではないのは明らか。ただその時の自分は不思議とワクワクしていた。旅にトラブルはつきものだと思っているので、トラブルがあったらあったでなかなか楽しみにもなるのである。あとは冒険をしたかった。ブダペストで会った人たちの話を聞いて、冒険心がくすぐられていた。そうなった時に取る選択肢として、バルカン半島を縦断というのはこれ以上にない最適なものだった。気持ちの面に脳と体が追いついていなかったのであろう。

バルカン半島縦断を決断して、Wizzの職員と返金保証の話を詰めた後、空港を後にした。

 

次回、怒涛の東欧南下編につづく