備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

2017年シーズン。

一つの時代が終わった。

 

試合後に直感的にそう思った。やっぱり長期間チームに在籍した選手がチームを去るのは悲しいし、今まで見てきた中で最も輝いていたサッカー選手が現役生活にピリオドを打つというのも寂しい。

そしてこの2人が自分の見てきたFC東京というチームの中で放っていた存在感の大きさを改めて実感した次第。

けどひとつの時代が終わったと感じるのはそのふたりがさることだけが原因なのだろうか。自分が見始めた時から在籍している選手はまだいる。

自分がFC東京の試合に本格的に足を運び始めるようになったのが2007年。理由はよく覚えてない。けれど直感的なものだったんだろうなーと。結果的には非常にパッとしないシーズンだったけれども、小学5年生には、勢いに乗った時のスタジアムの熱い雰囲気や選手たちが魅力的に思えたんだろうなっていう気がする。

きっとそのちゃんと見始めた時期からの数年の印象が強くて、FC東京らしさって何?って聞かれるとサッカーのスタイルとかそういった所より何よりもまず、勢いに乗った時の誰にもとめられないあの感じを思い浮かべるから。残り時間が何分だろうと、最後まで戦い抜く、俺の東京はそういうイメージ。

で、自分の中でそういった誰も止められないスタイルを最も体現している選手が石川直宏という偉大な選手だったんだろうな、と思ったりもする。少なくとも自分が見てきた中では。

 

 

もちろん2人が去ったあとにいる選手もサッカーは上手いと思うんだけど、なんか飄々とプレーしすぎてる気がするんですよね。それはそれクールなのかもしれないけれど。勝っても負けても試合のテンションが一定というか。果たしてそれが今いる選手構成によるものなのか、戦術的なものなのか、ほかの原因があるのかは分からないけれど。

 

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時代が終わった、と感じたり、「虚無」を感じずにはいられないこのシーズンオフ。ただ、この上のインタビューをよんで、このふたりが東京にいる限りは、そういった自分の思う東京らしい選手は出てくると確信したし、もうひょっとしたら今のチームの中に未来のそういった選手がいるのかもしれない。

 

いろんなことを考えつつも、来シーズンも東京を応援することには変わりはないと思う。そう思いたい。今年だってなんだかんだ試合日には早起きして試合を見てたんだから、いわんや来年をやって感じだ。来シーズンはFC東京の20周年であり、自分からすれば人生の半分をFC東京に費やしていることになる、そんな節目のシーズン。そんななかで、この留学を機に今までぼんやりとしていた夢への道のりも徐々に明確になりつつあるし、それを実現するにはどうしてもスタジアムへ通う頻度も少なくなってしまうかもしれないわけで。ないと信じたいけれど、そんななかで徐々にサッカー、FC東京への興味が薄れてしまうということが頭をよぎって非常に怖かったりもする。ちょっと前までは「チームがなくならない限りだいじょうぶだよ」って思っていたけれど、留学して、今シーズンを遠く離れた地から見て、そうとも限らないのかもな、と初めて感じてしまった。

『うまくいかないこともあるけどここに来れば大丈夫』というスタジアムで流れている曲の歌詞にもあるとおり、なにか嫌なこと、辛いことがあるたびにFC東京であり、その周りの仲間に助けられてきたわけで、その拠り所を失ったらどうなってしまうのか、と考えると非常に怖い。最後の拠り所みたいなもんで、言い方は極端だけれど、宗教みたいなものである。

そういう意味でも、FC東京には自分が東京にハマったときのような熱いサッカーをして欲しいなって思うし、自分は自分で、FC東京が仮にACLだったりCWCに出たときに、何を犠牲にしてでも現地に行こうって思えるような情熱を持っていたいと思う。

 

そして石川直宏選手の引退に際して。自分がもはや言うまでもないけれど、2009年は本当にすごかった。間違いなく自分が見てきた中でダントツ一番輝いていた選手。そんななかでの怪我。再起しては怪我。絶対悔しかっただろう中でも平常心を保って常にチームを鼓舞し続ける、そして帰ってきた時には「きっと何かやってくれるんじゃないか」と感じさせてくれる絶対的なオーラ。何から何をとっても自分の、そして我が家のヒーローでした。いや、多分これからもずっとヒーローだと思う。プロ生活お疲れ様でした。