備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

日本とデンマークとオランダと

先日友達とテレビ電話をしてたら、ふと三鷹の街並みが背景に映って、「うわー、日本だ、いいなー」と素直に思ってしまった。

日本の景色を見て、改めて自分がオランダにいる、ということを再認識すると同時に慣れ親しんだ風景がここにはない、ということも認識する、みたいな。

日本が恋しいか、と言われると今はそうではないと思う。もちろん日本に帰れば友達も慣れ親しんだ場所もあるんだけれど、今のところオランダが良い場所なこともあって帰りたいみたいな感情は全く湧いてこない。

 

コペンハーゲンの時もそうだし、何なら旅に出た時もそうなんだけど、ふとした瞬間に一息ついて、自分の目の前に広がる景色を見て「今自分はこんなところにいるんだなぁ」と感じる瞬間がかなり好きで。自分の足で慣れ親しんだ場所を飛び出してみて、冒険に出てる!という感情が湧いてくるような。孤独というネガティブな感情もこの時はポジティブにさえ思えてくる。

なんてことない家からスーパーまでの道のりを自転車で行ってる最中に、そんなことを思ったり。

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ここオランダも自転車大国とだけあって、自転車用の道がそれなりに整備されている。大体の道には(一目ではわかりづらいけれど)車道の横に二輪専用道があるし、自転車専用の信号もある。

個人的な感想としては、コペンハーゲンのほうが整備されてるなって感じたけど、どうやらここら辺の意見は結構分かれるっぽい。オランダは道路の両脇に自転車専用道があって、大体は右側の車線を走らないといけない気がするのだけど、たまに逆走のような自転車を見る。これはコペンハーゲンではありえなかったこと。あとオランダではハンドサインを使っている人とそうでない人の割合が半々くらいだな、と。

まあ自転車に乗ってると、ここら辺の違いは単純に交通量の違いかな、という気がしてくる。デンマークというかコペンハーゲンは、自転車の交通量がけた違いに多いので、しっかりとした交通ルールを作らないと事故が絶対に起きる。それ故にルールもインフラもかなりしっかりと統一されている印象。自分が今住んでいる町は田舎なので、自転車の交通量自体が少ないから、そこら辺のルールが多少ルーズであっても事故につながる可能性は少ない。その結果、自転車に乗りやすいとも感じるかもしれないけど、ルールという観点から見るとすこしルーズかな、とも感じるなと。

デンマークに初めて行った時は、「日本はこうだけどデンマークはこう」と比較することで、デンマークという国がどういう国なのかをつかもうとしていた。そのおかげで、ある程度物事をフラットな目線で見れるようになったというか、やっぱり複数の目線で物事を見れるようになったのは大きいな、と感じる。こっちに来て気付いたことの一つとして、「日本はこうだったけど」よりも「デンマークはこうだったけど」という比べ方をするほうが圧倒的に多いなということ。基本的には地理的にも近いデンマークと似たようなことが多い(気候とか、町並みとか)ので、仮に日本と比べてしまうと、似た者同士のデンマークとオランダで何が違うのかがよく分からなくなってしまう。デンマークとオランダはそれなりに似ているからこそ、両者を比べて微妙な違いとかを発見することでデンマークとオランダの本質的な違いみたいなのを発見できたらいいなと潜在的に思っていたのかな。とはいえ住んでるのは国際色豊かな田舎だし、今回はデンマークの時と違ってオランダの歴史を勉強するわけでもないし、なかなかそう上手くいかないとは思うけど、2年後に「日本はこう、デンマークはこう、オランダ(Wageningen)ではこう」という3軸で物事を見れるようになればな、と。オランダでは、だと主語が大きすぎるから、Wageningenでは、でもいいと思う。

 

しかしまあここからやることが多いわけでして、住民登録、生体データの登録、奨学金関連の手続き、家賃補助、あたりの手続きをしつつ、来週から授業も始まるわけでして。。。色々大変だけど感じたことがあったらつらつらと書いていきたいと思ってます