備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

アフリカ旅行記-タンザニア④

ザンジバル島を後にしてダルエスサラームに来た。

久しぶりに見る近代的な高層ビル思えばモンバサもモシもアルーシャも、比較的大きい都市とは言え都会とは少し違った街だったのでちょっとテンションが上がる。自分でいうのもあれだけど、ある程度都会で育っていると都会に安心感を覚えるものだ。

f:id:kerompa-tokyo:20221016161949j:image

ダルエスサラームでは特に何かをやるわけではなく、マラウイに向かうための中継地点だ。とりあえず火曜発のTAZARAというタンザニアザンビアを結ぶ電車のチケットを予約しに行く。日本ではタンザン鉄道という名称で知られている鉄道だ。これでムベヤというマラウイの国境にある程度近い街まで行って、そこからマラウイを目指す予定。

「明日のファーストクラス、ムベヤまでのチケットを1枚」と伝える。「明日は満席だ」と言われる。「セカンドクラスは?」と聞くと、「明日はない、金曜日まで待て」と。

金曜まで待つという選択肢はない。この瞬間にバス移動が確定し、心が折れた音がした。サファリ・ザンジバルなどの刹那的な楽しさはあったものの、モシで騙されて警察署に行ったあたりから徐々に狂い始めていた気持ちがついに折れた気がした。

一体自分は何が楽しくて、こんな旅をしているんだろうか?そんなことを思ってしまう。旅は間違いなく自分の趣味であるとは思うけれど、一人で道を突き進まないといけないというのはなかなかの苦痛が伴う。そして何よりも、旅以外の好きなことが一切できないというのもそれはそれで苦痛なんだと、改めて思う。

もちろんずっと移動し続けないといけないストレスみたいなのもある。まあこればっかりは自分で設定した旅程だから仕方がない。

 

昨日活字を久しぶりに読んで、それが旅に出たくなるようなお話で、かなり盛り返した気がしてたんだけど、いとも簡単に心が折れてしまった。2点差から1点返して「行ける!」って思ったら3点目のダメ押しを決められた、みたいな。

 

久しぶりの都市といっても高層ビルが見え、時折「ニーハオ!」と声をかけられるだけで数分も歩けばいつもの感じで慣れと飽きが来てしまう。変わったのは全体的に日焼けしてきて「タイランド!」と声をかけられる頻度が少し増えてきたくらいだ。

 

まあそうは言っても、先に進まないと落ちていくだけだし、先に進むことで見えてくる何かがあるかもしれない、そう信じてムベヤ行きのバスを購入。朝4時半出発。まじかー。