備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

アフリカ旅行記-ウガンダ②

6日目

朝6時ごろに目が覚めてしまった。なんでかはわからないけど、二度寝しようとしてもなかなか寝付けない。1時間半ほど経ってようやく寝落ちし、次起きた時には10時前だった。

外を見ると太陽がしっかり出ている。この時期ウガンダは雨季なので、太陽が出ている時間帯に洗濯をして干さないと洗濯物が溜まっていく一方である。

ということで朝食をさっと取り、洗濯を済ませる。

 

しかし外に出て行く気力が昨日も今日も全く起きない。

ウガンダに来て、ありがたいことに何人もの在留邦人やウガンダ人の知り合いが出来た。おかげで色んなことに誘ってもらって、それはそれでとても楽しい。

ただその楽しさは非常に刹那的で、1人になった瞬間に自分は旅人で、彼らは住人であり、そこで生まれる関係性はウガンダを出た途端に希薄なものになってしまうのだろうな、と思ってしまう。そう考えた途端、週末に企画している小旅行やアクティビティも楽しいんだろうけど、その分孤独を増幅させてしまうのだろうなと想像してしまい、なんだかとても虚しくなってしまった。

接してくれてる人は皆とてもいい人だ。いい人だからこそ、もっとここに滞在して彼らと遊んだり喋ったりしたいと思う。が、いくら滞在しても自分はいつかは離れないといけない身分だし、彼らはここにとどまり続ける。自分にとっては旅行の中の大切な思い出の一つでも、彼らにとっては何年も生活している空間にちょろっと来た日本人にすぎない。思い出は不均等だし、それが想像に難くないからこそ、ここに居続けることは自分の孤独を浮き彫りにするだけなような気がしてしまう。

もっと滞在していたいけれど、そろそろ別の場所に移動したほうがいいかな。そんなことを思った。

旅というのは出会いと別れの繰り返しで、孤独を感じては人の優しさに救われて、の繰り返しだと思う。

 

そんなことを考えながらボーッとしてるともう13時。風が強くなってきて、空も暗い。雨が降りそうなので洗濯物を室内に移動させる。

外に出る気にならなくても、外に出ないとご飯もなければお金もないから、外には出ないといけない。

外に出ると、大粒の雨がポツポツと降り出している。最寄りのATMに行くまでの道にバナナを焼いて売っている露天商のおばちゃんがいた。せっかくなので昼ごはんがわりにバナナをいただく。地べたに座ろうとすると、おばちゃんが「これ敷きな」と段ボールをくれる。そして雨が本降りになってくると、露天の裏にある小屋の鍵を開けて、雨宿りをさせてくれた。名も知らぬ人の優しさはちょっと荒んだ旅人の心を暖めてくれる気がするし、これくらいの塩梅の楽しさが旅人にとってはちょうどいいのかもしれない、なんて思う。

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雨が止んだので、おばちゃんにお礼を言って小屋を後にする。

ATMでお金をおろし、スーパーで買い物をし、という何も特別でないことを済ませる。量り売りのコーナーで数十グラムだけの調味料、野菜を買おうとしたら「It’s too small」と渋い顔をされた。仕方ないじゃん、一人なんだから。

 

宿に帰る。道中頭の中でずーっとフジファブリックのClockがぐるぐるぐるぐる流れている。

いつも気がつけば 気がつけば孤独という名の 一人きり明日になればきっと 良くなるなんて 希望持てれるものならば とっくに持ってるよ夢が覚めたらまた ひとりぼっちなんだまた戻って 仕方ないないないや捨てちゃいけないもの 捨ててしまったんだまた拾って 仕方ないないないや

良い歌詞だなって思う。旅行の前から断続的ではあるにせよもうずーっとこんな感じな気がする。友達もたくさんいる、家族も気にかけてくれる、そんな中で何を言ってるんだと思われるかもしれないけど、ふとした時に孤独を感じてしまう。

旅をしていればいつもに増して孤独を感じることが多いし、それでいやになってしまうこともある。けど、それは必ずしも悪いことじゃあなくて、自分の落ち着く居場所を見つけようともがく原動力にもなるし、些細な幸せを享受できるようになると自分に言い聞かせる。

そろそろ新しい場所に行って旅を進めていこうかな~なんて思った一日だった。