備忘録

書きたいことや思ったことの殴り書き。

アフリカ旅行記-ケニアリターンズ

午後6時半のバスに乗ってウガンダの首都カンパラからケニアのナイロビに向かう。

出発直前に友達がサプライズで見送りに来てくれて、ますますケニアに行くのが億劫になる。自分が決めたことなので仕方ないけれど、純粋に12時間以上バスに乗ってまた新しい場所にいくくらいなら慣れてきた宿でゴロゴロしていたほうが楽だ。

 

バスはキガリから乗ったものよりかは快適そうだが、いかんせん暑い。バスは満席で冷房はない。どんどん蒸し暑くなっていくし、発車していないので窓が開いていたところで風も吹かない。

バスに乗ってからなんやかんやで1時間ほどして、やっと出発。カンパラを抜けるまでは徐行運転、ガタガタの道を進むので揺れに揺れて、かなり気持ち悪くなった。

徐々に郊外に出ていくにつれてバスはスピードを上げ、その分車内の気温も下がっていく。時折バスの車輪が段差などにはまると、建付けの悪いシートが鈍い音とともに跳ね上がって起こされる。

アフリカでの長距離バスに乗っていてうすうす気づいてきたのだけれど、いくらバスのクオリティが高かろうと(今回のバスのクオリティはたいしたことなかったが)、道がガッタガタなので基本的にはあまり快適ではない。

 

24時を回り、やっと睡眠についたあたりでバスの灯りがつき起こされる。バスに乗り込んで6時間ほど、やっと国境に着く。

ウガンダケニアの国境のオフィスは2か国が共有しているタイプで初めてだった。

人数に対して係員が少ないのでとにかく進みが遅い。1時間ほどで出国、入国審査を問題なく終えた。

地図を見ると、まだ3分の1も進んでいないことが分かる。ここからが長いというのはいささか憂鬱だ。

とりあえずバスに再び乗り込んで眠りにつく。

なんどか停車を繰り返して、そのたびに起こされ、またやることもないので眠りにつき、を繰り返し、昼の1時前にやっとナイロビに着いた。バスに乗り込んでからおよそ18時間、本当に長かった。そしてこの長さのバスを経験してしまうと、ますますここからの旅程が億劫になってくる。

 

まあとにもかくにも、ナイロビに着いた。バスは中心部に止まるので、仕方なく「アフリカ随一の凶悪都市」「昼間でも歩くのはダメ」と言われているようなCBD地区を歩く。危険はあらゆるところに潜んでいるとは思うのだけれど、意外にもリオデジャネイロに行った時のような明らかな空気のヤバさのようなものはあまり感じなかった。

とりあえず手っ取り早くバイクタクシーを捕まえて宿へ向かう。

 

改めて半月ぶりにナイロビを見るとその大きさ、発展度合いを実感する。ただその一方で、キガリほど綺麗な感じではないし、カンパラほどエネルギーを感じるわけでもないし、という感じでただただ大都会、といった印象を受ける。

そしてなんというか良くも悪くも落ち着きのある雰囲気が不気味な印象を醸し出している。

 

なんとなく、もうナイロビは良いかなという気分にすでになっている。南に進んで新しい景色を見たい。